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Ib ~とある美術館での物語(5)~

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でも、もし一緒に出る方法があるのなら。

もしその方法があるなら。

私は三人でここを出たい。

そして三人でどこかに遊びに行ったり、マカロンを食べに行ったり、おしゃべりをしたいと私は思った。

「あら?道がここで終わってるわ。それに目の前には家ね」

あれから少し歩いたところでギャリーがそう言った。

ギャリーの言う通り道はここで終わっていて、代わりに家が目の前に建っていた。

家の壁は白色で屋根は赤く、茶色い大きなドアがついていた。

もちろんこの家も今までの建物と同じようにクレヨンで描かれたようだった。

「道が終わってて、その先に家があるってことは中に入れってことかしら?」

「なにかあるかもしれないし入ってみようよ」

「・・・そうね。でも、十分気を付けて行くわよ」

家の中へ入ってみると中には家具はまったくなく、唯一あるものは青い大きな箱が部屋の奥に置いてあるだけだった。

「なにかしらこれ?『おもちゃばこ』って書いてあるわね。それにしてはずいぶん大きいわね」

ギャリーにそう言われておもちゃ箱を開けて中を覗いてみると中は真っ暗で底が見えなかった。

「・・・この中になにかあるのかしらね?」

そう言いながらギャリーも箱の中を覗いた。

「・・・行ってみたら?」

「え?」

後ろからメアリーの声が聞こえたかと思うと、私達はおもちゃ箱の中へ突き落とされていた。

おもちゃ箱は相当深いのか、ついに私の意識がある間におもちゃ箱の底にたどり着くことはなかった。