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Ib ~とある美術館での物語(5)~

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あれからどのくらいたったのだろうか、気が付いたら私は地面にうつぶせに倒れていた。

隣を見るとギャリーも同じ様に倒れていた。

「ギャリー、大丈夫?」

声を掛けながら体を揺するとギャリーはゆっくり起き上がった。

「うーん・・・、頭打ったみたい・・・」

「大丈夫?」

「なんとかね・・・、イヴは大丈夫だった?」

「大丈夫だよ」

「そう、良かった。・・・それにしても」

そう言ってギャリーは周りを見渡した。

周りの壁や床にはイタズラ描きだらけで、他にはマネキンの首や不気味な人形があちらこちらに置いてあった。

「ここが・・・おもちゃ箱なのかしら?アタシ達上から落ちてきたのよね、・・・あの子に押されて」

「・・・メアリー」

「とにかく奥に階段みたいなのが見えるからあそこから上に行けるか試しましょ」