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BIOHAZARD -DEAD CITY EXODUS-

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のび太は声を掛けられた方に振り向く
すると、サングラスを掛けて黒いジャケットを着た男が立っていた
なにやらアタッシュケースを持っている

のび「あなたは?」
グラサン「野比のび太だな?噂には聞いている」

グラサンの男はジャケットを払って開く
中には武器や弾丸がたくさん入っていた
さしずめ、移動武器商人といったところであろうか

グラサン「必要なら買ってくれ」

のび太はちょうどお金を持っていたので財布を取りだす
グラサンの男がのび太が持っていた包丁を見て言う

グラサン「その包丁もいらないんなら買い取るぜ」
のび「いいんですか?」
グラサン「ああ、代わりに軍用ナイフをやろう。動物の毛皮も難なく落とせる代物だぜ」

移動武器商人の男がホルスターに収められたナイフをのび太に渡す
のび太はそれを肩のところに掛け、いつでもだせるようにする

のび「どうも」
グラサン「ああ、そうだな……あんたには……」

さらに移動武器商人はハンドガンの弾と小さい火炎放射機を渡す

のび「火炎放射機?一体なんで」
グラサン「おう、クリムゾンヘッドにあったんだろう?」

移動武器商人はスマートフォンを取り出してのび太に画像を見せる
画像とはクリムゾンヘッドである

のび「こいつは……さっきおそってきたゾンビのような奴ですね」
グラサン「ああ、こいつはクリムゾンヘッドっていってゾンビが倒れてから時間が経ったらウイルスの変異か何かが起こって強力になるんだ」
のび「なるほど……じゃあ、どうすればいいんですか?」
グラサン「ゾンビの死体を燃やすか、後は首から上を吹っ飛ばすかすれば大丈夫だ」
のび「そうですか、それで火炎放射機を」

移動武器商人は頷く
そして、のび太の持っているマケドニアシューターを見る

グラサン「お!マケドニアシューターじゃねえかよ。のび太よ。いいもん持ってんな」
のび「はい、これはマーズという人に貰いました」
グラサン「マーズ……へぇ~貰ったんだ……」
のび「?」

移動武器商人は考え込む

グラサン「ちょっと貸してみな。オレ様が特別にタダで改良してやろう」
のび「いいんですか?」
グラサン「まぁね。まっ、ちょっと調整するだけだがね」

移動武器商人はマケドニアシューターを素早い動きで解体した後、なにやら新しい部品か、強力な部品なのかわからないが、変えていく
どうやら、彼は改造もしているようだ

グラサン「まぁ、こんなもんだ」
のび太はマケドニアシューターを構えてみる何かが違う、どうやら進化しているようだ

グラサン「オレはいろんなところにいるからまた見かけたら声を掛けてくれ」
のび「わかりました。ありがとうございます。武器商人さん」

のび太は移動武器商人と別れる

グラサン「マーズか……そうかあいつが来てるのか……」

移動武器商人と別れてのび太は貰ったハンドガンの弾を「マケドニアシューター」に込める

のび「ふぅー少し疲れたな……食堂に一旦いって食べ物を食べよう。きっとあるだろ」

のび太は腹が減ってきて、食堂へ向かう
ぐわっ!
いきなり、ゾンビが倒れてきた

のび「うわ!上か!?」

のび太は上を見上げる

どうやら別の生命体がゾンビを捕食しているようである
血が天井に張り付いていた

のび「どうやらあやしいな……やはりゾンビ達だけじゃないようだ」

のび太は倒れてきたゾンビの首を軍用ナイフで切り落としクリムゾンヘッドになるのを防ぐ
さらに奥へ進むと血がぽたぽたと天井から垂れてくる

のび「……」

のび太は見上げる

のび「な……なんだあいつ!?」

舌は長く、体は赤いさらに脳が見えている生物が天井に張り付いてゾンビを捕食していた
奴はのび太の方を向くと奇声を上げて降りてきた

のび「くそ!」

のび太はマケドニアシューターを構える
しかし、後ろを振り向くとさらにもう一体の同じ生命体がいる!

のび「マズイ、囲まれたか!?」

のび太はしかたなく目の前の生命体に向けて連射する
さすがに改良されただけあるのか威力が上がっているようで、奴は怯む
その内に、後ろの奴が飛びかかってくるが前転して避けながら連射し、奴を怯ませる

のび「あいつ……まさか、本で読んだことがある……」

のび太は天啓のように思い出す
まるであのラクーンシティ事件の主人公たちのような思想が頭をよぎる

シャーーーーーーー!
そこへ奴らが飛びかかる!!

のび「!」

作品名:BIOHAZARD -DEAD CITY EXODUS- 作家名:シド