二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
こーこうせい
こーこうせい
novelistID. 39746
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

魔法少年?リリカルなのは

INDEX|3ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

Episode 3



● ○ ● ○ ●

 
 音と声を頼りに雑木林の先で意識を失った小動物を見つけ病院に届けたのがついさっき。小動物はフェレットらしい。

 着いた時にはぐったりしていて、フェレットが生きてるかどうかツンツンしてたらバーニングにスイングされた。

 幸いフェレットに怪我はなかったけど体力が低下しているとかで病院にいてもらってる。むしろ病院ではおれのほっぺたを心配された。そんなにひどいのかなぁ。


 夜になり、バーニングと月村とメール。まぁフェレットの処遇は明日決めるということで落ち着いた。うちは飲食店だし、結局はバーニングか月村で落ち着くと思う。

 携帯を充電して、ベッドに座ろうかな、とした時に、再び昼間の頭痛と高音。


『聞こえますか……!!』


 こいつ、直接脳内に……!?というのは置いといて

『僕の声が聞こえる人、お願いです、力を貸してください……!!おねがい……』


 そこで音がは途切れた。


 これ、笑うとこ?


● ○ ● ○ ●


 声をたどって病院の前に。気がつけば空は変な色で。なぜか人はいなくて。そして目の前にいるのは


「もふもふしてんなぁ……」

 夢で見たときよりリアルはすごい。正直ちょっと抱きつきたい。けどなんかやっぱグロイ。

 もふもふのそばには先ほどのフェレットがいて攻撃をするりするりと避けている。たぶんこのもふもふの攻撃力はかなり高い。木をなぎ倒すとか普通じゃない。多分このフェレットオワタ式。


「おーいこっちこーい!」

 そう呼んだら気づいたらしいフェレット。たたたっつとこちらへ寄ってくる。ただ後ろからもふもふもやってきた。なぜか形が変わってるがこれは多分ミスチョイス。

「や、やば!祟り神だっ!」


 モフモフ祟り神。某もののけ姫序盤に出てくる黒い祟のごとくの突進。
 を紙一重で避けてそのままダッシュ。
 
 とうていあれは現実の生物じゃない。あれを倒すにはどう考えても人類の兵器を使わざる得ない。

「来てくれたの……お願いです力を貸してください!お礼は必ずしますから!」


 そんなこと言ってる暇ないでしょ。死ぬって。

 あ、もしもし警察の方ですか?え、圏外?そうですか。りょうかいです。


● ○ ● ○ ●



「何なんだあの不思議化物……」

「巻き込んでしまって済みません……今の僕の魔力じゃ、太刀打ちできない。でも、あなたなら……」

「なんなんだこの不思議化物……」


 忘れてたけど動物がしゃべっているという事実に今更驚愕。もふもふに隠れてわすれてた。

「おれ本当におかしくなったのかなぁ……」

「いたたたたっ!!?顔をむにむにしないでくだふぁい」

 
 痛くないなら夢じゃないかなーって。

「そういうのは自分でやってください!っていうかそんな場合じゃないんですよいまあれを倒せるのはあなたしかいない!」

「倒すったって……あれ到底人の相手できるやつじゃァないだろ」

 
 問題のモフモフはおれががんばって走ってきた道のりを屋根を使って移動中。追いつかれるのも時間の問題。

「だから使うんです!魔法を!!さぁこれを!」


 赤い玉を渡してくるフェレット。そういえば夢の時間でもこの赤い玉を使って色々やってた。まさか本当に魔法か。

 ああ、なるほど、これは夢だ。そうであると願いたい。

 魔力?魔法?本当に言ってるなら笑えない。

「僕のあとに続いてください!!」


 続くべきか迷ったけど、続かなければ今まさに突進しようとするもふもふにぶち当たりGAMEOVERだろう。

「風は空に、星は天に」
「風は空に、星は天に」


「そして、不屈の心はこの胸に。」
「そして、不屈の心はこの胸に。」 
  
 
「この手に魔法を!」
「この手に、魔法を……!」


「レイジングハート、セットアップ!」


 そう叫ぶとともに立ち上がる爆音。それを見て感心するフェレット。落ち着いてる暇があるなら、状況を説明して欲しいとこだがそんなのを聞いてる余裕、俺にはない。

『はじめまして、新しい使用者様』

「お、おう!?」


 だって玉がしゃべるんだもの。英語、出来てよかった。進学校でよかった。

『あなたの魔法資質を確認しました。デバイス、防護服ともに最適な形状を自動選択しますが、よろしいですか?』

「バリア……デバイス……?」

 
 聞きなれない言葉がいくつか。でも進学校と言ったっておれ日本人。バーニングじゃないんだ。そんなすぐに聞き取れない。

 でもまぁ「Best」なんだから、なるがままで大丈夫っしょ!

『All Right!!』



 あふれ出す光がおれを包み、衣服が剥がれ、杖が現れ。

 最後に残ったのは日曜日8時頃の某美少女戦士の主人公。ご丁寧にツインテールまで。


 これ、笑うとこ?


「成功だ……!!」

「んなバカな」


 そして間髪いれず襲いかかってくるもふもふ。

『Alert!ジャケット適合率低下!パージ!』

「えっ」

「そんなばかなっ!?」


 フェレットも焦る事態。俺の体は元の服に戻り、もふもふはキレイにおれにクリーンヒッツ。当たり所がよくてよかった。痛いだけで済みそうだよ。

「……お前全然もふもふしてねーじゃん。めっちゃかてぇ……ぐふっ……」


 俺、生きて帰れるかなぁ。