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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第90話

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    ギュゴッッ・・・・ギュギュギュン、ドォオオオオオオオオッッ!!!

  注がれる砲火。ジェイデッカー・バーニアンは、ボディーを中心軸に機体を回転させなが
ら移動し、攻撃を回避。そこから一気に加速を掛けて弾丸砲火を駆け抜ける。

  それに続くように両サイドからバトルトレーラー特急とアームズ特急が個々に直進。島の
陸地へと一気に加速していく。多少の弾丸を浴びても物ともせずに突き進む。

    ギュゴオオオオオオオオォォ・・・・

  ジェイデッカー・バーニアン 『はぁあああああっっ・・・・!!!』

  ジェイデッカー・バーニアンは両腕のウェポンをグオンと振りかぶりながら、一気にジャ
キンとターゲットに構える。両膝のレッグキャノンと連動しながらJXランチャーとJXバス
ターがビーム過流を放つ。

    ヴィヴァルドォドォヴァアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!

    ヴァギュドォドォドォズオオオオオオオオオオッッッ・・・・!!!!

  この攻撃で複数機が瞬時に撃破された。その爆発の中から撃ち漏らした数奇が発砲しなが
ら突っ込んで来る。

    バドォルルルルルルルドォオオオオッッ!!!

    ギュバオオオオオオオッッ!!!

  要 「おっとっ・・・・・そう簡単には中らないぜ・・・!!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『私の火力と機動性は伊達ではないっっ!!!』

  要は遠隔コックピットモニターに映る敵影に言いながら軽々と回避してみせる。そして過
ぎ去るスクトリア4機にJXランチャーとJXバスターを撃つ。

    ヴゥゥッッ・・・・ヴァドォドォヴァアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!

    ギュズズズドォアアアッッ・・・ヴァズドォギャガアアアアアッッ・・・・!!!!

  更に別の機体群が斜め上上空から発砲を掛けてきた。おびただしい弾丸が飛び交う。

    ドォバルルルルルルルルルウウウウ・・・ドドドドドドバババラララアアアァ・・・

  ジェイデッカー・バーニアン 『JXブラスターッ!!!』

    ディドォドォドォドォドォディディディディディディィィィィッッ!!!!

    ディギャギャギャギャギャギャガガガアアッ、ズガガガギャドォドドドォッ!!!!

  撃ち放たれた胸部のJXブラスターによって夜の海上の上空に炎の華が咲く。その間に各
特急が島の陸地へと到達。チェンジと同時に待ち構えていたスクトリア部隊ににアタックを開
始する。

  バスターボンバー 『チェエエェエンジッ、バスターボンバーッ!!!』

    ディディディディディディイイイイ・・・・!!!

    ディギャギャギャギャンッ、ズズガアアアアアアッ!!!

  両肩のレールキャノンが2機のスクトリアを仕留める。ズンと着地すると、胸部のバスタ
ーブラストを撃ち放った。

  バスターボンバー 『おらぁあああああっっ!!!』

    ギュバァドォアアアアアアアアアアアッッ!!!

    ドォドォズガギャゴオオオオオオオオッッ!!!

  ビーム過流がホバリング中の3機をまとめて葬った。そしてお決まりの必殺兵器・バスタ
ーランチャーを、上空から射撃するスクトリア達に見舞う。

    ドバルルルルルルルウウウウ・・・ドドドドドドギャアアッ!!

  バスターボンバー 『?!うるせええええっっ!!!喰らいやがれっ!!!』

    コォォォ・・・・・ディシュカアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

    ヴァドォズギャゴアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!

  1機に叩き込まれたプラズマ光弾の一撃が、側面の2機を巻き込んで爆砕させた。

  その左側面延長上の向こうではフレアダイバーがツインバスターシリンダーとブレストフ
ァランカーを撃ち放つ。

    ヴィドォドォヴァドォルルルルルルル、ヴァゴア、ヴァゴア、ヴァゴアッッ!!!

    ドォドォドォヴァギャララララアアドドドドドァァァン、ドォズゴッ、ゴヴァッ、ダ
ディギャアアアンッッ!!!

  蜂の巣にされながら爆煙を噴出して崩れ去るスクトリア達。数機にビームナパーム弾が炸
裂する。

  フレアダイバー 『我々の目的は、紬嬢達の安否確認に伴うSWAT隊の突入口の確保っ
!!』

  左側面よりスクトリア数機が降下。アームバルカンを構えてフレアダイバーを狙う。だが
そのタイミングよりも先にフレアライフルの銃口がスクトリアを捉えた。

    ドォズバァッ、ドォズバァ、ドォズバアアアアアアアアアアッッ!!!

    ディガンッ、バギギャァンッ、ドォバァゴオオオオオオオッッ!!!

  フレアダイバー 『撃つタイミングが遅いっ!!!』




  巻き起こる戦闘の音や振動が、アジト内にも響き渡る。輩達は散々紬達を弄んだあげく、
彼達を置き去りにして部屋を後にする。

  輩A 「ミスターエグゼブのおっしゃったとおりにお仲間が来たのか?くへへへ・・・戻
ったら続きだ・・・。」

  輩B 「とっとと外の害虫駆除をおっぱじめようぜ!!」

  輩達 「げひゃひゃひゃはあー!!!」

  扉を閉める音が響いた。その直後、外の轟音が室内に少しばかり聞こえてくる。彼女達も
舞人達と同じく地下に監禁されていた。

    ドドドドドドオオ・・・ ズズズウウウ・・・

  菫 「・・・・・ひっく・・・・ひっく・・・・うっ・・・。」

  心身が汚されてしまった菫のすすり泣く声が部屋に哀しく響く。紬は極限状況を味わって
しまったが故に、放心状態でぐったりとなっていた。瞳からは涙が零れ落ちる。

  自分のせいで妹同然の菫に取り返しのつかない屈辱を与えてしまった・・・紬はひたすら
自責の念を脳内にループさせる。彼女には罪はないにもかかわらず・・・。

  菫 「ううっ・・・っっっく・・・ううう・・・ぅぁあああああぁぁぁん・・・!!!」

  耐えかねた感情が吐き出され、泣き叫びはじめた菫。その事で紬はきゅっと目を瞑り強く
彼女に謝罪し続けた。更に涙があふれ始める。

  紬 「ごめんね・・・・ごめんね・・・・ごめんね・・・・!!!」

  女性としてこの上ない絶望を味わってしまった二人。そんな彼女達を一刻も早く助け、更
には愛機達を奪還すべく丈は縄をぶち切ろうと柱の角にずっとこすり付けていた。

  丈 「うおおおおっ・・・・・このぉっっ!!!」

    ブヅッッ!!

  怒り任せのスパートでついに縄をぶち切った。そしてすぐさま絶望する舞人の胸ぐらを掴
み思いっきりブン殴った。

    バキャアアアアアッッ!!!

  ぐったりと床に這いつくばる舞人に丈は叫んだ。

  丈 「いつまで絶望しているっっ!!!俺達は紬嬢の救出に来たんだろうがっっ!!!彼
氏であるお前がそれでどうするんだっっっ!!!」

  雇われ身であるにもかかわらず、丈は舞人を殴った。それほどまでに丈は今のネガティブ
な舞人対して憤りや悔しさ、哀しさを感じていた。