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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第90話

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  丈 「俺達はブレイヴフォースであり、勇者特急隊だっっ!!!彼女達は今の貴様とは比
べ物にならないほど心身傷ついているはずだっっ!!!今傷を癒せるのは俺達しかいない!!
!いい加減、立ちやがれ!!!堕ちているヒマはないっっ!!!!」

  丈の罵声が部屋中に響いた。聞こえてくる戦闘音が静寂を遮断している。すると、今まで
絶望的に堕ちていた舞人が、両手を拘束されながらもゆっくりと立ち上がった。

  丈 「・・・・・・やっと、目が覚めたか??俺だって考え無しに雇い主であるお前を殴
った訳じゃない・・・いや、そんなことはどうでもいい・・・・落ちぶれたお前がムカついた
んだ!!一人の勇者としてな。」

  舞人 「・・・・・・・。」

  舞人はモニターに映る紬達の姿をもう一度確認する。やはりショックを受けるような姿を
さらけ出してしまっていた。だが、それ以上に彼女達の流す涙が舞人の闘争心を突き動かす。

  彼女達が求めているのは唯一つ、舞人達の救いの手だ。

  舞人 「丈の言うとおりだ・・・・紬さん達をあんな目に合わせた奴らを俺は決して許し
はしない・・・・目が覚めたぜ・・・恩に切るっ!!!紬さん達を助けるぞ、全力でっっ!!
!そしてグレートマイトガイン達を奪還するっっ!!!」

  丈 「ふっ・・・・そうこなくちゃな!!」

  丈はそう言うと、隠し持っていたサバイバルナイフで舞人の両手首を拘束していた縄を切
断した。そして二人は牢獄部屋を後にして駆け出す。

     ドォドォッドドドドオオオオオッッ!!! ズズズズガガアアアァァ・・・

  ジェイデッカー・バーニアン 『おおおお!!!』

     ディディディディディディィィ!!! ドドドドドドギャァガァァンッ!!!

  駆けつけた超AI勇者達の突撃が展開する一方で、もう一つの突き進む機影があった。

  戦闘するジェイデッカー・バーニアンの左側を駆け抜ける。

     ギュゴオオオオオオオオッッ!!!

  ジェイデッカー・バーニアン 『?!!今のはもしや?!!』

  要 「ああ、あの戦闘機は勇士朗だ!!いいタイミングで合流できたみたいだ!!!」

  海上の上空を駆け抜ける白と青のツートンカラーの戦闘機。勇士朗の駆るファイアージェ
ットだ。コックピットの中では熱いまでに険しい表情の勇士朗がコントロールレバーを握り締
めて機体を加速させている。

  勇士朗 「澪ぉおおおおおおっ・・・・・!!!」

    ギュドォバオオオオオオオオオオオオッッ・・・・!!!

  風を切り裂きながらジェット音を響かせ、島内のアジトのビルへと一直線に飛び込んでい
く。そして、キャノピーから勇士朗が身体をひねりながら飛び降りる。

  それと同時にファイアージェットがファイバードへと急速変形。勇士朗は光を纏ってその
まま胸部に飛びこんだ。

  ギンッと両眼が発光。ファイバードはフットバーニアで加速しながらアジトへ突撃した。

  ファイバード 「でやあああああっっ・・・・!!!」

    ゴオオオオオオオオオオオオッッ・・・・

  その時の澪は、アジト内で中年の輩達に身体を拘束されたまま行為強要されていた。部屋
に汚らわしい男の声と澪の悲痛な声が響く。

  中年の男A 「くふふふ・・・エグゼブ様々・・・だあ!!!」

  澪 「っっっ・・・っっぅ・・・っっっ・・・・もういやだっっぁぁ・・・!!」

  中年の男B 「ッッおおお・・・・。」

  澪 「・・・っっ?!!」

  中年の男C 「ぐふははははあああ!!!そろそろおわりにするぞおおお!!!」

  澪 「?!いやっっっっ〜・・・・いやぁ・あ・あ・あぁぁぁ〜っっ!!!」

  その時だった。アジトのほぼ全域に渡って凄まじい衝撃が奔った。あたかも大地震が来た
かのようであった。

    ガシャズズウウウウウウウウウウウッッッ・・・・!!!

  中年の男達 「ぐおおおおおお?!!」

  澪 「?!!」

  廊下を走っていた舞人達にも衝撃が加わった。頭上から中小の天井の破片が落ちてくる。

  舞人 「なんだ?!!」

  丈 「新手か?!」

  その衝撃の正体はアジトに取り付いたファイバードであった。鋼の拳を振りかぶり、アジ
トに向かって殴りつける。

    ガゴアアアアアアアアアンッッ!!!


            ♪ BGM 緊急発進 原作ファイバードより


  そしてその状態から勇士朗が再び光を纏ってファイバードから分離。空けられた突破口に
突撃した。シュオッと低空駆けながらアジトの内部に捕らわれている澪を目指す。

  勇士朗 「澪っっ・・・待ってろっっ!!!」

  激しい衝撃を受けたエリアに向かってアジト内に残されたエグゼブの部下達が衝撃の正体
の確認に駆けつける。どれもマシンガン等の武装をしていた。

  その時、一人が廊下から不自然にダッシュする人影を視認した。 

  エグゼブ部下A 「なんだ?!!宙を飛んでいる?!!あいつだ!!!」

  即座にエグゼブの部下達は低空を駆けてくる勇士朗に向かってマシンガンを発砲した。

    バラララララララ・・・ドドドドドドドドド・・・ババババララララァァ!!

  勇士朗は軽快かつ俊敏な動作で弾丸を回避。一気にエグゼブの部下達に攻撃をかける。

  勇士朗 「おおおおおお!!!」

    ――――ドガゴオオオオオオオオオオッ!!

  エグゼブ部下A 「がっ――――――?!!」

  加速力をつけた蹴りが炸裂。一人が吹っ飛ばされる。その勢いで駆け抜けた勇士朗に弾丸
が連射される。

    バラララララララララドドドドドド、ピキュンッ、ピピピキュインッ!!

  勇士朗は小回りのターンをしながらジャンプ。ライダーキックさながらのとび蹴りを繰り
出した。

    シュアッ・・・・シュゴアッッ!!

  エグゼブ部下B 「?!!」

  勇士朗 「はぁああああああ!!!」

    ドォッガゴアアアアアアアアアッ!!

  勇士朗は着地と同時に、至近距離の二人にアッパーとエルボーを素早く打ち込む。

    ドォドォガアアアアアッッ!!

  エグゼブ部下C・D 「がごごあっっ―――??!」

  エグゼブ部下E 「何故こんなところに高校生が?!!っ――!!!」

    ――――バギャアアアアアッッ!!

  バーン・ナックルのごときストレートパンチが炸裂。エグゼブ部下の一人が吹っ飛ばされ
て壁に叩きつけられた。

  勇士朗は倒れたエグゼブの部下の髪を握り締めて聞く。強力な握力によって髪の毛が毟り
取られた。激痛が居場所を吐かせた。

  勇士朗 「おい、誘拐したコ達はどこにいる?!答えろっっ!!!」

    ぐぐぐぐ・・・ぎりぎりぎり・・・ぶちぶちぃ・・・

  エグゼブ部下「があああああ?!!ここ、琴吹家の・・・・二人は地下だ!!もう一人は
この階より三階上の一番東の・・・・部屋・・・だ!!!」

    バガゴオオオオオッ!!