Wizard//Magica Wish −3−
「っ!…感情的になりすぎたわ…けど、これだけは言っておきましょう。あなた、これから数え切れないぐらいの『絶望』を人々に振りまく存在になるわよ」
「……絶望を…か?」
「もし、そんなことになりたくないのなら、今すぐこの見滝原から姿を消しなさい。あと、これ以上 まどか には近づかないで頂戴!あの子にあなたが何度も接触するのは危険よ!」
まどか ちゃん?
一体何故…
「そうかよ…忠告、ありがとう。ほむらちゃん」
ウィザードは変身を解き、そのまま後ろを向いてどこかへと歩いていく。
普段は陽気なハルトだが、今回ばっかりは顔を曇らせていた。
絶望を振りまく存在…
この単語だけがハルトの脳内に響きわたっていた。
作品名:Wizard//Magica Wish −3− 作家名:a-o-w