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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第92話

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光が突如意味不明なダジャレを言い始める。

  光 「ETは言った・・・・んーぐっとていすと!イーティーだ!!」

  それに続くように蓮も何故か某声優の真似をしながら何かを言い始めた。律もこれに突っ
込まずにはいられない。

  蓮 「そしてそのイーティーはいったぁ。この宇宙でイーティーなのはぁ、ここのティー
チャーが淹れたぁ・・・ティーだけなのだぞぉ・・・わかるかぁ、諸君?」

  律 「な・・・何を急に言い始めたんだ、こいつら?!」

  そして更にどういう風の吹き回しか、いつもは突っ込みオンリーの俊までもが意味不明に
ボケ始めた。

  俊 「ふっ・・・そして俺は、ちらちらと見え隠れする、針の穴程の突破口を突く!!」

  梓 「しゅ、俊君も何言い始めちゃったの?!熱でもあるの?!!」

  心配になった梓は、俊のおでこに手を当ててみせる。うっとなる俊。本当に熱が出る勢い
だ。俊は照れ隠しに更にボケてみせる。

  俊 「あ、いや・・・私はまだ、自分を弱者だと認めていない!!」

  梓 「はぁ??!―――もぉ、しっかりしてー!!らしくない!!」

  梓はがくがくと俊を揺さぶる。奇妙とも珍妙ともいえる空気に包まれる音楽室。更にエス
カレートしていく空気。蓮がかっと目を見開きながら一気に熱いダージリンを飲む。

  蓮 「東方は赤く燃えている!!!ずずずずずごおおおお・・・・ぶばほおおお!!!」

  律 「ぎゃー!!ばっか、きったねーっ!!!もーなにやってんだー!!!」

    バガスッ!!

  蓮 「あがーッ!!」

  熱さの余りに紅茶を律の真横で噴き出す。勢いあまって蓮を殴る律。周囲は既に爆笑の空
気に包まれ、みんながあはははと笑う。

  光 「あー!!俺も俺も!!イエーイっ・・・・・ずずずがごおおおっ・・・!!」

  調子に乗った光がストローを使い、鼻で紅茶を飲み(?)始めた。無論・・・。

  光 「がっ―――??!ぶしゅううっ・・・・・っ〜〜〜〜〜!!!!」

  唯 「きゃー!!光君もキタナイよー!!ばかー!!」

  鼻から紅茶が噴射した。ソレがコップに入る。流石のボケ役の唯もツッコミに回らざるを
得ない。光の頭をぺチンとはたいた。

  その直後。調子に乗った光は、止めにボケながらそのコップを唯に差し出した。最低なま
でに汚い行為に他ならない。

  光 「・・・・・ごごごごががっ・・・・っはぁ・・・・死ぬぜぇ?俺を見た奴はぁ・・
みんな死ぬぜぇ・・・・飲む?」

    ばああああん!!

  光 「ぶーんっ!!!」

  唯の無言ビンタが光の頬に炸裂。その瞬間の光の顔を見た一同はツボにハマッて笑う。唯
が突っ込みに転じたレアな出来事でもあった。

  澪も笑い涙を払いながら涙を拭う。そしてまたおなかを押さえて笑う。そんな澪の姿を隣
で勇士朗が爆笑しながらも見守る。

  シッチャカメッチャカになりつつも、彼らの存在の化学反応が重い空気を吹っ飛ばしたの
は明らかだった。そしてついに、勇士朗にも火の粉が降りかかった。

  蓮 「うぃー!!勇士朗もなんかやれーっ!!」

  勇士朗 「ああ?!俺ぇ??!うんとなー・・・・・・!!!」

  思いついたように立ち上がった勇士朗。真顔になって例のジェット機を呼び出した。無論
その場のノリで。

  勇士朗 「ファイアアアアア・・・ジェエエエエエエエットッッ!!!」

  蓮 「ここでぇぇえええええ?!!ノリ良すぎ過ぎだろ?!!」

    ギュゴアアアアアアアアアアアンッッ・・・・・シュウウウウウウウウン!!!

  音楽室の外に現れたファイバージェット。隣接するかのようにホバリングしている。本当
に召喚してしまったのだ。律がボソッと訛(なま)ったように突っ込む。

  律 「本当、どうしちまったんだ、お前ら??」



  その日の帰り道。勇士朗は唯の家の玄関で仲間とたむろしていた。純カップルの姿もその
中にあった。たまたま居合わせたのだが、その事でより賑やかな場所となっていた。

  竜也 「今日はやけに賑やかだなー!ほとんど知らない顔ぶれ・・・。」

  純 「いいじゃん、賑やかい方がさ!みんなでわいわい楽しいし?」

  竜也 「まぁね・・・あ、ちーす!この前はどうも!えっと・・・確か・・・。」

  純 「こんちゃーっす!梓の彼氏さんですよね?」

  俊に気づいた竜也はぺこっと頭を下げた。この中で数少ない知り合いの男だ。純も手の平
を広げて挨拶する。

  俊 「ああ!三島俊だ。それであれから調子はどうなんだ?二人とも!」

  すると純はぎゅっと竜也の腕をぎゅっと掴んで証明する。竜也の腕が純の胸に強く触れ、
竜也も動揺しながら顔を赤くして照れる。

  純 「このとーり、もう私達はラブラブでーすっ!!」

  竜也 「おわっ・・・じゅ、純!!・・・えへへへへ・・・照れるな・・・。」

  梓 (積極的だなー・・・純っ。)

  純 「俊さん、梓とどんな感じなんですか?!どこまでいきました?!」

  俊 「いいっ?!どこまでいったって・・・・!!」

  梓 「もー!!何言い始めるの、純ったら!!」

  赤くなって言う梓を純はさらにからかう。一緒になって竜也もテンションが上がる。

  純 「なーに赤くなってんの?ひょっとしてもう・・・・!!!」

  竜也 「え?!!マジスか、マジスか?!!」  

  俊 「そこまでいってないっ!!!お、俺はそんな手の早い男じゃねーっ!!!」

  梓 「ううー・・・確かにそうだけど、何ムキになってるの?!!」

  ぎゃーぎゃー盛り上がり始める二組のカップル。蓮と律は横目に見物する。

  律 「盛り上がってますなー・・・・。」

  蓮 「ホントだなー。俺達も盛り上がるか?」

  律 「ばか・・・十分盛り上がったよ。」

  そう言いながら律は寄り添いながら蓮の肩にこてんと頭を倒した。そして空気を一気に明
るい方向へ持って行ってくれた事に礼を述べる。

  律 「でも・・・今日はありがとな。結構部室がちらかっちまったけどさ、久々に大笑い
できる時間になったよ・・・。」

  蓮 「そっか・・・。」

  実は勇士朗メンバーも事を聞かされており、あえて知らないふりをしていたのだ。蓮はそ
の事を言わずとも励まそうとする気持ちが伝わった事で十分な気持ちであった。もっと言えば
律も薄々はそのことに勘付いていた。

  そこへ憂と清次が出来立てのお菓子を持って玄関から出てくる。

  憂 「みなさん、お菓子が出来ましたぁ。良かったら食べてください。」

  清次 「焼きたてほやほやでーす。」

  姫子 「わぁ!おいしそう!食べよ、食べよ?」

  涼 「わーい!お菓子っ!!」

  二人は今までお菓子を作っていたのだ。みんなが玄関に置かれたお菓子に集まる。だが、
澪と紬はそちらのほうへ行かず、勇士朗の前に目を閉じながら立っていた。

  勇士朗 「それじゃあ・・・やるよ・・・・って言っても、効果は練習中なのもあって少
しなんだけどね。」