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Wizard//Magica Wish −5−

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「操真 ハルト、彼は一体何者なんだろうね」
「さあね、別に無害だと思うんだけどね、はむっ」

ハルトが病院のベンチで寝始めて数時間経過した頃、太陽は沈み始め、街は学校から下校する生徒の姿や家へと帰宅するサラリーマンで満ち溢れていた。そんな街から少し離れたところにある変電所で無数に立つタワーのてっぺんにキュウベぇ と 焼き芋を片手にしている杏子がいた。

「むぐっ。けふっ…。言っておくが、あたしはもうハルトと戦うつもりなんて一切ねぇからな。それはマミや まどか も同じだ。…さやか と ほむら はそのうちあたしが説得する。だからキュウベぇもいい加減警戒を解いたらどうだ?」

「君たちはウィザードを甘く見すぎだよ。彼にはまだ謎が多すぎる。そもそもソウルジェムを使って魔法を使用できるのは僕と契約した少女達、いや、例外を除けば第2次成長期の少女しか使うことが出来ないんだ。それを何のデメリットも無し、それどころか一切の汚れが貯まることなく永遠に魔法を使い続けることができるなんて、そんな都合の良い話があるわけないじゃないか」

「でもハルトは十分な睡眠さえ取ればすぐに身体は回復してるぞ?現に本人がそう言っているんだ、問題ないだろ。…てかさぁ、ソウルジェムはあんたとの契約でしか生まれないんだろ?だったらあんたがあいつと契約したってことになるんじゃないのか?」

「そこなんだ、杏子。僕は直接彼と契約した覚えはない。考えられるとすれば、彼と通じて僕と契約してってことなるんだ。けど僕はそんな願いを聞いた覚えはない…それとも、間接的に、第3者の『別の願い』があったんじゃないかなって僕は思うんだ」

「ま、そのうちあたしがハルトに聞いてみるさ、あんたもちょっとは肩の力を抜いて仕事を休んだらどうだい?」

「いやいや、他の街にいる素質がある少女達との契約をおろそかにするわけにはいかないよ。また僕は一旦見滝原を離れるけど、まどか達のことを頼んだよ。まぁマミがいるから大丈夫だと思うけどね」

「ふんっ!今のあたし達なら何の問題なんてないよ!さて、十分休憩もしたし、また見回りでもいこっかなぁ~」


杏子は魔法少女に変身し、準備体操を始めた。キュウベぇは再び魔法少女としての素質がある少女達を探すため、音を一切立てずに下へと降りていき何処かへと消えていってしまった。体操を終えた杏子は槍を出現させ、懐からポッキーを取り出しまるでタバコを吸うかのように口に加えた。

「そろそろ下校の時間だな、簡単に見回ったら さやか達と合流しよう。よっと…」


作品名:Wizard//Magica Wish −5− 作家名:a-o-w