ぼっち人生を謳歌する方法。ミカンは俺の嫁2
あれから、数時間後・・・
俺は今あの生物委員会の仮委員長やってる竹谷八左ェ門の前に対峙している。
おいおい、実技とは聞いていたけど組み手でしかも真剣武器使用可なんて俺聞いて無い。
※康太が聞いていなかっただけ
しかも、動物を使っていいなんてさらに聞いて無い。
狼さんに唸られるなんてさらにさらに聞いて無いよ俺は。オイ、ふざけるな鈴木は餌ですってか。
そんなに予算無いのか生物委員自重しろこのモサモサ頭め。
と内心ブチブチ文句言いながら俺は愛用している長剣と短剣を二刀流で構えた。
因みに、長剣がちょーちゃんで短剣がタンジロウだ。どうだ、素晴らしいネームセンスだろう。←
戦い方はモン●ンの双剣スタイルを参考にしてみたりしてる。
モ●ハンの動きが出来るだなんて俺も色々ぶっ飛んでるのかなぁー・・・と中二的意味でちょっと喜びつつ、
それでも周りと比べたら平凡だという事実にまた気分が急降下を始める。ナニこれ萎える。
「それでは両者、構えて!!」
「ヨッシャァ!」
「・・・(元気だなぁ・・・)」
「ハチ頑張れー!w」
「任せろ!!w」
担当の先生の合図の声と同時に両者構える。
でも次の瞬間には応援の声で緊張感が大分削がれてしまったのは使用が無いんだよなー。と思いつつ
応援の声が竹谷だけに集中して、俺への応援の声は一切無いのがマジで寂しいやら羨ましいやらで
変な気持ちになった。くそ、ぼっちなめんなよちくせぅ・・・!!
しかもあの応援の仕方だと「相手ガチ弱だけど、まぁ頑張れよw」「まwかwせwろw」的なノリだった。
弱くて悪かったなコノヤロウ!と叫びたいけど、
そんな気力も起こらないくらい俺の気分は急降下を今現在も進行中だったりする。
誰でもいいから俺を事を応援してくれ。マジ社交辞令でもいいから「がんばれ」の一言を下さい。
というか、そこ双子の性格悪そうなヤツ・・・ボソっと「あんなヤツ居たっけ?」という呟きはばっちり聞えたぞ。
よろしいならば戦争だ。今度お前のある事無い事の噂流してやる。
あれ?でも流したくても俺誰とも知り合い居ないから流しようがねぇや^p^うわぁん
「はじめっ!!!」
「おるぅあ!」
「・・・おっ」
ボーっと自分の思考の世界に浸かっていた次の瞬間にいきなり拳が目の前にありました。丸。あれ?作文?
ていうか、俺が悪いんだけど不意打ち良くない。←
思わずおっ(^w^)ってなってしまったジャマイカ。何?俺に●ンちゃんなう!を歌えと?
良いけどめちゃくちゃ気持ち悪くなるぞ?いいのか?いいんだな?ん?ん?・・・ごめんウザかった^p^
「チッ行け花子!」
「ガウッ!」
「・・・」
何かボーッとしながら避けていたら狼さんが登場したぉ。わぁいとうとう食われるんかぁーいwチョオマ。
しかも花子ちゃんだっけ?めちゃくちゃ目が爛々としてるんですけど?
俺飯じゃねぇからな?食べちゃ駄目だぞ。お腹壊しちゃうから←
「・・・(とりあえずワンコ戦闘不能にしないと)」
うん、これが一番にやる事だよな。さっきから竹谷と花子ちゃんのコンビネーションが良すぎて
俺マジ体中ボロボロなんですけど?くそ、保健室行きたくないから怪我したくなかったのになぁー・・・と
思いながら俺は竹谷の腹を蹴り飛ばして狼さんと離れさせると狼さんの腹に拳を打ち込んだ。
・・・うん、何かキャインッて鳴かれると俺の良心がズキズキと痛むんですけどー・・・グスン、
周りの「うわぁ・・・アイツ非道や」って目が怖いとです。俺はどーしろと。
取り合えず竹谷がめちゃくちゃ怒ってるのがよく分かるよ俺。
あ、因みに今狼を抱っこしてるんだけど・・・後ろに居るはずの竹谷から放たれてると思う
怒気がめちゃくちゃ伝わってくるもの。てか、こーなるのは安易に予想出来ただろうに・・・と
内心呆れながら狼をこれ以上ダメージを蓄積させないようにゆっくり降ろした。
「ごめん・・・」
「キューン・・・」
「痛かったよな・・・ごめん。」
作品名:ぼっち人生を謳歌する方法。ミカンは俺の嫁2 作家名:parumu