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Wizard//Magica Wish −6− 後編

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−驚いたよね~まさかあの巴マミが自分から私達を誘ってくるなんて−
−今更何しても遅いっての!大体なによ、一緒にお茶会しないって。お嬢様の集会かって!−
−今日どうする?またカラオケ?−

「ふふっ…面白い子達、見~つけた」

−…え、何?−
−マキ、あんたの知り合い?−
−えっ知らな…!!−


・・・

「やっぱり駄目だったわ…でも、諦めちゃ駄目よね。また今度も根気よく誘ってみないと…」
一日が過ぎる時間なんて合っという間だ。時は既に4時をまわって今は下校時間。何度も考えて、勇気を出して学校の同級生を誘ってみたのだが案の定、断られてしまった。今まで自分が断っていたのだからこんな事になることは百も承知だった。
けど、ハルトくんが私、いや私達にしてくれたみたいに、自分からもっと積極的にならなくては。

「さて、今日の献立どうしよっかな。暁美さんの身体の完治祝いに何か美味しいものでもしようかしら」
私は行き慣れた商店街へと足を運ぶ。見慣れた光景が目に映る。この光景を見たのは一体何度目だろうか。そういえば学校にいかない組も今日はここを巡回すると言っていたが今も商店街にいるのだろうか。

「持ち合わせは十分だし、よし!今日は奮発しちゃいましょう!


…っ!!」

身体に衝撃が走る…何度も感じてきた衝撃だ。これは…魔女だ!
近くに魔女が現れたのだ。…しかもとても大きい。並大抵の魔女の魔力にしては大きすぎる…まさか!

「メデューサ…!?間違いないわ!この感じ以前も…」

私はその衝撃が来た方向へと走った。商店街の裏道を抜け、物資を保管する倉庫へと出た。
「この倉庫のどこからか…ね」
倉庫は無数に立ち並んでいる。一つ一つ探すとなると日が暮れてしまうのだが魔法少女はダイレクトに魔力が放出されている場所を特定することができる。どこに隠れていようと意味はないのだ。
その魔力は自分からさほど離れていなかった。
私は魔力が放出されている倉庫の前に立ち、ゆっくりと倉庫のドアを開ける…いや、その前に鹿目さん達を呼ばなければ!!

(鹿目さん!美樹さん!メディーサを見つけたわ!!)


・・・

「さやかちゃん!」
「うん、私も聞こえた!!」

「お~い さやか!まどか!奇遇だな!!」
「お、二人とも。今帰りなの?」

「杏子ちゃん!ハルトくん!」

・・・

「どうやら皆近くにいるみたいね。…さて、ようやく尻尾を出したみたいね。もう逃がさないわよ?」
私はゆっくりと倉庫の中へ入る。薄暗かったが全く見えない訳ではない。なれてしまえばこちらのものだ。音をたてず、周りを警戒する。
周りには色々な資材が置かれていた。いやにほこりっぽい。
「………。」
中へ進んでいくとぽっかりと広い空間へ出た。
どうやらここが倉庫の最深部のようだ。

ガタっ

「っ!?」

今、自分の前で音が聞こえた。
なんだ…よく耳をすますと何かが無理やり動こうとして音をたてているみたいだ。
何があるのだろうか。

「…な、何?…っ!!」


「あら、随分早かったのね」
−……っ!!!!…~!!−
−っ!っ!!!−
−~!!!!!!!!−

衝撃を受けた。
暗闇に目が慣れてようやく目の前の光景がわかった。
腕を組んでこちらを見る女性が一人。そしてその女性の目の前で3人の女の子が無理やり座らさせられていた…あの女の子達は見覚えがある…あれは!!

「あなた!!その子達を放しなさい!!一体何をしているの!!」
「あら、知り合いだったのね。同じ制服を着ているからもしかしたらって思ったんだけど、ドンピシャね」

彼女に拘束させられている3人の女の子は間違いなく私と同じクラスの同級生だ!おそらくメデューサに無理やり目を合わされてしまい、逃げるどころか動くことさえ出来ないのだろう…以前自分が体験したものだ。彼女達は身体を震えさせ目から大量の涙をこぼしていた。自分たちならまだしも、関係のない彼女たちまで手をだすなんて…絶対に許さない!!
「メデューサ、もう許さないわよ!覚悟なさい!!」
私は魔法少女に変身しマスケット銃をメデューサに向ける。彼女たちの目の前で変身してしまったが、今はそんなことどうでもよい、気が立って仕方なかった。

「あら、この子たちの為に戦うの?何故?」
「学校の友人だからよ!」
「友人?…ははっ!そう思っているのはあなただけではないの?」
「…何が言いたいの?」

「さっきこの子たちはあなたの話をしていたわ…話の内容も酷かったわよ?ずっとあなたを中傷していたのだから。聞いているこっちも虚しくなったわよ」
−~っ!!…−
−……。−
−~!!!!−

「…うっ!」
惑わされるな、私。メデューサは私を取り乱そうとしているのだ。例えそうだとしても今、この状況では何の関係もないことだ。
「マミさんっ!」
「マミちゃん!!…な、ミサ!お前、その子達に何をした!」

「あら、指輪の魔法使いと魔法少女達、来るのが早いのね」

ようやく鹿目さん達が到着した。
鹿目さん達も今のこの状況を察知したらしい。各々、隠せきれない怒りが顔に出ていた。

「暁美さんはいないけど、こちらは5人、あなたは1人、どちらが劣勢か、考えなくてもわかるわよね?…その子達を放しなさい!!」

「そうね…けど、私の仲間なんていくらでも増やすことができるわ…ほら、解放してあげる」

彼女は3人の中の一人、名前は「マキ」という子を無理やりその場にたたせた。しかし肩を掴まれ解放されたというには程遠い。一体何をするつもりなのだろうか。

−っぷは!!…た、助けて!!!!暁美さん!!うっ!ひぐっ!もう意地悪なんてしないからお願い!!助けてよぉぉぉ!!!!−

「あの人、マミさんと同じクラスの人?」


「待ってて、マキちゃん!…メデューサ、マキちゃんを放しなさい!!」



「そう…離せばよいのね……。そうだ、あなたたちに面白い物を見せてあげる」
「…?どういうことだ、メデューサ」
「…指輪の魔法使い、よく見てなさい。これが、幻影魔女−ファントム−の正体よ!」
−えっ…ひっ!!いやぁァァァァァ!!!!嫌だぁぁっ!!頭痛いよっ!!止めてぇぇぇぇ!!!!−

「何っ!!?」

「っ!!ま、マキちゃん!!」

「…っ!!!!」


メデューサは彼女を離した瞬間、彼女に対して何か異様な波動を送り始めたのだ!彼女は急に頭をかき乱し始めた。
−げぇぇぇっ!!あ、あぁっ…かっ…あ………−
瞬間、彼女の中のなにかが切れたかのように棒立ちになり、白目を向いていた。
すると、身体がまるで花瓶のようにヒビが入り始め、崩れ始めた。

「嘘だろ…おい、まさか…ファントムの正体って!」
「杏子、嘘でしょ…そんな!今まで私たちが戦ってた相手は…」




・・・

「っ!この感じ…魔女?…!佐倉杏子…ソウルジェムを置いていったのね…」

・・・





「ひっ!…う、…うあぁぁぁぁ!」
「まどかちゃん、落ち着くんだ!…メデューサ、お前!!」



「マキちゃん!!…あ、あぁ…」
−~っ!!…~!!!!−
−っ……。−