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Wizard//Magica Wish −6− 後編

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「マミさんのソウルジェムが…あっ!」
現実世界で、マミの頭に装着されていたソウルジェムの汚れが一気になくなり、光り始めた。ソウルジェムは次第に形を変え、二つのウィザードリングへと変貌したのだ。それと同時にマミの変身が解け、その場でぐったりと横になってしまった。呼吸はしているが起きる気配がない…。
マミの身体の上にウィザードの魔法陣が現れ、勢いよくウィザードが飛び出してきた。

「ハルトくん!マミさんは!?」
「大丈夫…魔女にはもうならないよ…っ…これは…」

地面に転がっていた2つのウィザードリングを掴む…ただ、その内の一つの造形が今まで見てきたものとは違う。
まるで、自分が変身の時に使う「左手用の指輪」にそっくりだ。ただ、フレイムウィザードリングが丸型で赤に対して、この指輪は四角で黄色…まさか、この指輪は!


「あぁっ!!」
「きゃああっ!!」
「くぅ…っ!!」

「あら、おかえりなさい…指輪の魔法使い。丁度、この子達じゃ退屈だったのよ」
「みんな!」

ウィザードが目にした光景…ボロボロの杏子達3人が倒れていた。
強化されたメデューサは右手に剣を構えてこちらへ歩みよってくる。
もう、絶対にゆるさない…
そう決心したウィザードに何の迷いもなかった。

マミから託された指輪を「左手」に装着し、ウィザードもメデューサに歩み寄る。


「ハルトくん?」
「大丈夫、まどかちゃん…必ず、あいつを…絶望の塊であるあいつを倒すから」


「あら、対した自信ね。あなたもいい加減絶望しなさい!」

「それはないよ、メデューサ」
「シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!」

「なんですって?」

「俺は、絶望を希望に変える魔法使い、仮面ライダーウィザードだから」
「『ランド』プリーズ!」

「っ!!?」

ウィザードは地に向かって左手を掲げる。すると今まで赤色だった魔法陣が黄色に変わり、ウィザードの身体をすり抜けるように通過していった。

「まさかっ!エレメント変化の魔法!!?」

「『ドッドッド、ド・ド・ドン!ドッドッド、ドン!!』」
「覚悟しろ、メデューサ!!」


「ハルトの身体が…黄色に…」
「あの魔力の波動…巴マミの?」

5人の魔法少女達はウィザードの姿に驚愕した。今まで宝石のように光輝いていた赤の輝きから黄色へと変化し、頭の形が丸から四角へと変化した。
そう、ウィザードは進化したのだ。
ウィザード・ランドスタイルの誕生の瞬間だった!

「今更何をしたって…全て無駄よ!」
「っ!あんた!避けなさい!!」

さやか の忠告がウィザードの耳に届く瞬間にメデューサの剣がウィザードを切り刻んでいた…が、ウィザードは一切後ずさりせず、しかも無傷だったのだ。

「…何!?」
「大地の力…ランドスタイル。そんな生ぬるい攻撃は俺には通用しない!!」
「なっ、ぐあぁぁぁっ!!!!」

ウィザードの凄まじい張り手がメデューサの身体を通過し、ものすごい勢いで押し倒されてしまった。5人は口を開けたままその光景を目にしていた。
「だったらこれでどうだ!!」
メデューサは完全に頭にきたのか、不死鳥の姿、フェニックスへと変貌し、超高熱の火炎弾をウィザードに放つ、だがウィザードは直撃しても微動だにせず前へと歩む。ウィザーソードガンをフェニックスへ向け何発も放った!

「ぐっ…い、威力が上がっている!?…けど、もうこれで終わりよ!一気に片を付けるわ!!」
フェニックスは両手に魔力で出来た超高密度の火炎弾を作り始めた。どうやらこれで終わらせるつもりらしい。
「今まで、罪のない人達を無理やりファントムにした償い…しっかりとその身に受けるんだ!ミサ!!」
「ルパッチマジックタッチゴー!チョーイイネ!『ティロフィナーレ』サイコー!!」

ウィザーソードガンをメデューサに向ける。するとウィザーソードガンは巨大化し、その大きさはウィザードの3倍以上はあった。

「死ねぇぇ!指輪の魔法使い!!!!」
「…フィナーレだ」

両者から魔力波が発射される。
辺り一面は凄まじい波動が放たれ、まどか達は吹き飛ばされないようにじっとこらえていた!
「っ!!」
「無駄だ、ミサ…これでお前もおしまいだ!!」
「そんな馬鹿なっ…あ、…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

フェニックスはティロフィナーレに巻き込まれ、断末魔をあげながら大爆発を起こした!その場には完全に彼女の姿は無く、今度こそ自分たちの勝利を確信した。


「…やったのか?」
「みたいね…はぁ…はぁ…」


「……マミ、ちゃん…」