Wizard//Magica Wish −7−
「悪いな、恭介。邪魔になりそうだからそろそろ帰らないと」
「いえいえ、こちらこそありがとうございます。また今度顔出してくださいね?ハルトさん!」
「あぁ、その時はまたドーナッツ買ってきてやるよ。じゃあね」
俺は軽く手を振り病室を後にする。既に4時をまわっているが、待合室には沢山の患者で満ち溢れていた。俺はそんな光景を見て医者も大変だな…と他人事かのようにつぶやいてみる。いや、本当に他人か。ほむらちゃんがいないか周りを見渡してみるが流石に遅い時間のため帰ってしまったらしい。もう用事の無い俺は病院を後にし、皆が集まるマミちゃんの家へと帰った。
作品名:Wizard//Magica Wish −7− 作家名:a-o-w