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幼馴染の騎士

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 急にルルーシュがその場で倒れる。すぐに対応したのはやはり騎士の烙斗。
「ルルーシュ様、大丈夫ですか」
「…烙斗」
「ルルちゃんっ」
「お兄様…」
「ルルーシュっっ」
「大丈夫ですよ。ルルーシュ様、今日は戻りましょう」
「…ヤダ」
「お兄様?」
 珍しく烙斗に対して、拒否をしているルルーシュ。
「私のことはいいですから。あなたの頭痛の方が心配です」
「それでもヤダ」
 わがままをいうルルーシュに、烙斗は困惑気味。
「烙斗、どういうことなのですか?」
 もう一人の主に答える。
「今日は、ルルーシュ様とこの後に出かける予定なんですが…」
「ルルちゃんがこんな状態だから、止めようっことになっているのね?」
「はい」
「ルルーシュ、今日は帰らなきゃダメだよ。なんならボクが送っててあげる」
「いらない」
 スザクをばっさりと切るルルーシュ。
「ひどいよ、ルルーシュ。心配しているだけなのに」
 とぶつぶついうスザクはさておき。
「ルルちゃん。どうして、今日はわがまま言ってるの?」
「……」
 烙斗は喋るのもきつそうなルルーシュをソファに寝かせた。
 頭を自分の膝に乗せ、寝やすい体勢にする。
「今日は、ずっと約束していた日だったんですよ」
「そういえば、お兄様この数日とても楽しそうにしてましたものね」
「…ナナリー」
 本当につらそうなルルーシュの髪を梳き、烙斗は笑う。
「ルルーシュ様。今日はナナリー様と帰りましょう?」
「約束…」
 ルルーシュが烙斗を見上げる。それを見たスザクは顔を紅くして、相変わらずぶつぶつ。ミレイは可愛いわねーと心の中で呟いた。
「明日と明後日がオヤスミですよね。明日、一緒に行きましょう? 無理でも、明日と明後日はお側にいますから」
 烙斗は二人とは違う場所に住んでいるため、いつもは送り届けた後は帰ってしまうのだ。
「絶対か…?」
「ええ。私がルルーシュ様との約束を破ったことありましたか?」
「ない…な」
「では、いいですね。ナナリー様も帰りましょうか」
「はい。烙斗」
 やっと納得したルルーシュを抱いて、ナナリーと帰っていく烙斗。
「ミレイ様、今度はミレイ様も一緒にお茶でもしましょう」
「ありがと。私も今日は帰るわ」
「そうしてください」
「あの後ろはどうするの?」
「ほっときます」
 ニッコリ笑って、素でいう烙斗にミレイもまっいいかと帰っていく。
「烙斗…」
「はい、なんですか?」
「…今日は一緒に寝てくれるか?」
「いいですよ。ナナリー様もご一緒しますか?」
「ええ、いいのですか?」
「はい。今日は三人で眠りましょう」
 安心したルルーシュと、笑うナナリーに騎士の烙斗も笑った。
 で、スザクは。
「…なんでどうして。ルルーシュこんなに好きなのに」
 と呟いていたそうです。

作品名:幼馴染の騎士 作家名:とーすい