幼馴染の騎士
「烙斗くん」
「ロイドさん?」
ルルーシュとナナリーを送り、出逢ったのは。特派の一番えらい人。
「風邪治ったんだ?」
「ええ、ルルーシュ様とナナリー様とスザクのおかげで」
「ざんねーん。風邪ひいたキミもみたかったのに」
「それは…どういう意味でいってますか?」
「え、そのままの意味だよー」
クスクス笑うロイドに、烙斗も笑うしかない。
「それで、わざわざここにいるというのは何かあるんですか?」
「んー、特にはないんだけど。キミに会いたかったから」
「そうなんですか?」
「そうなんですよ?」
ロイドは烙斗の頭を撫でる。
「やっぱりキミの髪は気持ちいいねぇ」
「そうですか?」
「そうなんだよ」
「ロイドさんっ」
「スザク?」
「ああ、見つかった」
「何処にいってるんですか!!」
「え、散歩」
「って何時間たってると思ってるんですか!」
「だって、烙斗くんに会いたかっただもん」
「だもん。じゃありませんっ」
軽いいいあい。
「スザク?」
「ああ、ごめん。ロイドさん…烙斗に何もしてませんよね」
「するって何を?」
「…っ。してないならいいですよ」
「何を心配してるの」
「なんでもないです。烙斗ごめんね。帰る途中だったんでしょ?」
「ああ」
「ロイドさん戻りますよ」
「ええ〜。残念…」
「じゃ、気をつけて。烙斗」
「スザクも無理しないで。ロイドさん、今度一緒にお茶でも」
「いいっねー。じゃあねー」
二人がいなくなったとき、烙斗の携帯が鳴る。
「ルルーシュ様?」
『…今、何処にいる』
「帰る途中ですよ」
『ならいいが…』
ルルーシュは何か感じとり電話をしてきたらしい。
「大丈夫ですよ。ルルーシュ様。また明日お会いしましょう」
『ああ』
そして、烙斗は自分の家路をたどった。