幼馴染の騎士
大切なんだ
あなたといる時間が
「烙斗」
「ルルーシュ様」
呼ばれる声が心地よくて。
「どうかしましたか?」
「いや…なんでもない」
隣りにいるキミの暖かさが気持ちよくて目を閉じた。
「烙斗。ルル」
「スザク」
とそこにいるのは、ボクの幼馴染と愛する人。
どちらも大切なんだ
今、ここにいるということが
なくしたと思った
なくなったかと思った
「烙斗、横に座ってもいいかな」
「いいが、お前仕事は?」
「今日はないんだよ。だから、一緒に帰ろうと思って探してたんだよ」
「そうか。ルルーシュ様はまあこの通りだ」
「みたいだね。可愛い」
「それ、ルルーシュ様の前で言うなよ?」
「なんでさ。本当のことなのに」
「男が可愛いといわれて喜ぶか」
「でも、本当だしさ」
軽く言い合い、スザクはルルーシュの反対側に座る。
ルルーシュは、烙斗の肩に寄りかかって眠っていた。
「キミの側は気持ちいいんだね」
「そうか? 自分じゃわからないがな」
「そうだよ…。じゃないと」
「スザク?」
言葉を言い終わらないうちにスザクも夢の中に入っていった。両肩に幼馴染の重み。
「ったく」
これじゃあ、動きないじゃないか。
烙斗は苦笑する。
そして、ルルーシュの頭を自分の肩から膝へと移動する。
「…ゆっくりとオヤスミください。ルルーシュ様」
スザクのくせっ毛を撫でる。
「本当に馬鹿なんだから」
優しい言葉は知らずに二人を癒していった。