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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第94話

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士朗、覚えたあの技は傷の治療に使えるか?」

  ターボ・シュンも憤りを隠せない。抜き取ったペンシル弾に付いた梓の血を見て怒りを覚
える。早速勇士朗にメンタリー・ヒーリングを要望する。傷に効果があるかは不明であるが、
何もしないよりはいい。

  勇士朗 「わからない。けど、何もしないよりはいい!やってみる!!」

  勇士朗は梓のおなかに手をかざしてメンタリー・ヒーリングを開始した。

  一方のアーマー・レンも律を抱き起こす。

  アーマー・レン 「律っ!!律っ!!大丈夫か!!?」

  律 「う・・・・・うーん・・・いたたたたぁ〜背中がぁ。」

  アーマー・レン 「よかった・・・意識は無事だな?!背中が痛むのか?!」

  上体を起こした律の背中をさするアーマー・レン。律はアーマー・レンに右肩から寄り添
った。

  律 「・・・・やっぱ来てくれたんだ・・・いつもサンキューな・・・。」

  アーマー・レン 「何言ってんだ。あたりまえじゃねーか!俺達は放課後ティータイムの
ピンチに駆けつける桜工ダグオン部だ!!」

  律 「ちっくしょー・・・なんで今年もこうなのかな〜・・・。」

  アーマー・レン 「律っ・・・・くっ!!」

  律のその一言がアーマー・レンの闘志を燃やす。去年と変わらない地球外の脅威。メンバ
ーはしーんとなり、それぞれの想いを錯綜させる。共通するは地球外脅威への憤りだった。



  一通りの治療が終わった。やはりメンタリー・ヒーリングにも治療効果は顕在だった。そ
して勇士朗は斃したグレイの一体が手にした金属片を目にした。

  ファイバードの感覚を通じてその金属片は本物の地球外の物質であることが判明する。

  勇士朗 「特殊な宇宙電磁波を放つ物質!?!」

  勇士朗が手を触れようとしたその時、中のファイバードが勇士朗に向かって叫んだ。同時
に体中に拒絶反応が奔る。

  ファイバード (ふ、触れるなっ!!!勇士朗っっ!!!)

  だが、勇士朗は勢い余って宇宙の金属片を握ってしまった。その瞬間に全身を激痛とも振
動ともいえる衝撃が奔った。

  勇士朗 「え?!!っがっ・・・あああああああああああ??!」

  ファイバード (ぐおおおおおおおお!!!)

  ターボ・シュン 「どうした!?!」

  澪 「勇士朗?!!」

  その場に倒れる勇士朗。駆け寄った澪が倒れた勇士朗を起こす。勇士朗は全身に冷や汗を
かいて身体を痙攣させていた。

  勇士朗 「ぐっ・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・ぐっ!!」  

  ファイバード (ぐおおおおああああっ・・・・ぐうっ・・・勇士朗、こ、この金属は、
地球人でいう放射能のような物質だ・・・我々、エネルギー生命体、特にプラスエネルギー生
命体には触れてはならないくらいのものだっ・・・・!!!)

  澪 「勇士朗、大丈夫?!一体何が起こったんだ?!汗が一杯出てるぞ!!」

  勇士朗は抱き起こしてくれている澪に、苦しそうな声で事を説明した。

  勇士朗 「そ、その金属は・・・・ファイバードやエクスカイザーにとってかなり有害な
やつだったんだ・・・・地球人の俺でも、ファイバードと融合している以上・・・例外じゃな
かったんだ・・・・くっ・・・!!!」

  澪 「そんな・・・今、勇士朗はかなり危険な状態だって事か?!!」

  勇士朗 「ずっと触っていたわけじゃない・・・・しばらく安静にしてれば・・・・大丈
夫さ・・・くっ・・・・。」

  とはいえ、一度ダイレクトに触れてしまったことが原因でしばらく力が入らない状態に陥
っていた。澪は体勢を変えて抱き起こした勇士朗に膝枕をしてあげる。

  澪 「・・・安静にすればいいんだな?じゃあ・・・・よいしょっ・・・これでどう?」

  勇士朗 「澪・・・・ありがとう・・・。」

  ターボ・シュン 「ああ。その方がいい。後は俺達に任せろ。」

  威風堂々と膝枕。ターボ・シュンはともかく、他のダグオンチームはやれやれといわんば
かりだった。

  ファイヤー・コウ 「いや〜見せ付けてくれるな、お二人さん!」

  アーマー・レン 「全くだー!!おいしい思いしやがってー!!」

  冷やかすダグオンチームの2人に向かって澪は恥ずかしそうに言い返す。

  澪 「だ、だって勇士朗が安静したらいいって言うから・・・・だから膝枕が一番かなっ
て思って・・・そうだ!勇士朗の技、自分自身に使えないのか?!」

  勇士朗 「そうか・・・!!それじゃ・・・試しにやってみる・・・。」

  澪のアドバイスを受けて、自らの身体にメンタリー・ヒーリングを施す勇士朗。すると、
澪はその手を握って手を重ねた。気休めに過ぎないが、これも澪なりの彼女としての役目だ。

  アーマー・レン 「・・・ってことでさ、律!膝枕プリーズ!!!」

    ガスウウウウンッ!!

  アーマー・レン 「な・・・・・。」

  グレイへの攻撃で使った椅子をそのままアーマーレンに叩きつける律。照れ隠し全開でア
グレッシブなツッコミをいれた。

  律 「ていうことでの意味がわからーんっ!!!アンタは闘って来い!!!」

  とほほと頭をかくアーマー・レン。緊迫した空気を解くように周囲に笑いがこみ上げる中
で、ウィング・リョウが再び戻り教室内に飛び込んできた。

  ウィング・リョウ 「大変っすっ!!!UFOが舞い上がりましたっっ!!!」

  ダグオンチーム3名 「―――!!!」



  ダグオンチームは勇士朗を澪達にまかせ、UFOの前に集結する。校舎の方では、残った
職員で生徒達の非難に動いていた。その中にはさわ子の姿もあった。

  ファイヤー・コウは見せ付けるようにして、彼らの狙いの一つと思われる宇宙金属片を握
りつぶした。

    バキャキャキャッ!! バララララ・・・・

  ファイヤー・コウ 「おらよっっ!!!」

    ギュゴヴァアアアッッ・・・・ドォギャアアアアアアッッ・・・!!!

  更に掌から炎を放ってこれを破壊した。するとホバリングしていたUFOの装甲部が突如
変形を開始し始めた。まるでその行為に反応するかのように。

    ギュウィイイイ・・・・ギャキャンンッ、ギュウィッ、ギュウィイイイッ・・・

  ファイヤー・コウ 「なんだぁ?!!変形し始めた?!!」

  ターボ・シュン 「ロボットにでもなるつもりか!!!」

  案の定それは変形を続け、ウルトラマングレートに登場したUF‐0ともいえるような戦
闘メカ・グレイゼリアーへと変形を遂げた。強調されるツイン・シザースアームが印象的なシ
ルエットだ。

  中ではグレイ達がこれを操縦し、眼下のダグオン達に狙いをつける。

  グレイC 「キュキキイイイイ・・・!!!」

  機体フロント部の4連ビームキャノンが地上のダグオンチームを捉える。発射されるビー
ムが4人へ目掛け直進した。

    ドォドォドォドォヴィイイイイイイイイイイッッ!!!

  ターボ・シュン 「かわせっっ!!!」