機動戦士ガンダムRS 第11話 刃VS鎌
バジルール副艦長の命令で2番ゴッドフリートがせり上がった。
「撃て」
しかしランダム回避運動の影響で照準が定まらずに撃ったためあたらなかった。
※
アスラン中尉は、ユーピテルが接近しながらビーム・マシンガンを撃ってきたのでシールドするだけでいっぱいいっぱいだった。
そのユーピテルは、シールドに蹴りをいれた。
その反動で反転し離脱した。
その後ろでは、もう1機のユーピテルがビーム・マシンガンでこちらを狙っていた。
「やられる」
アスランは、吹き飛ばされながらもイージスガンダムをモビルアーマーに変形させスラスターの1点集中の噴射で回避した。
※
ナン准尉は、赤いガンダムにビーム・マシンガンで攻撃しながら接近していた。
そして接近するとシールドに蹴りをいれ隙を作らせ自分は、離脱した。
そして部下のトリッピー曹長が赤いガンダムに向かってビーム・マシンガンを撃った。
命中弾だったが赤いガンダムは、吹き飛ばされながらモビルアーマーに変形し回避した。
「なんて回避方法だ」
ナン准尉は、赤いガンダムのパイロットの腕前に感心した。
※
アークエンジェルは、η艦隊からの艦砲射撃とユーピテルの攻撃でラミネート装甲の温度が上昇し続けていた。
「第6センサーアレイ、被弾。
ラミネート装甲内、温度上昇」
ダリダ伍長がアークエンジェルの状況を報告した。
※
クルーゼ中佐は、ビームサーベルを抜刀し接近してくるユーピテルに連装28mmバルカンシステム内装防盾を撃ったがユーピテルはそれを回避しながらなおも接近した。
そしてユーピテルは、シグーハイマニューバの連装28mmバルカンシステム内装防盾を切って離脱した。
クルーゼ中佐も距離をとった。
※
キグナン少尉は、ユーピテルにビームサーベルを抜刀させるとシグーハイマニューバに接近した。
途中シールド内蔵のバルカン砲を撃ってきたがそれを回避しながら接近しシールドをビームサーベルで切り離脱した。
シグーハイマニューバも距離をとった。
※
アイリス曹長は、ユーピテルのビーム・マシンガンの連射でアーガマもどきを攻撃したがアンチビーム爆雷を撒いていたため2発が拡散されてしまった。
しかし3発目は、命中した。
※
アークエンジェルのブリッジでは、戦況の劣勢さしか報告されなかった。
「これでは、装甲の廃熱が追いつきません。
装甲内温度がさらに上昇」
ダリダ伍長がラミネート装甲が限界に来ていることを報告した。
「後2発も受けたらもたないわ。
回頭、面舵20」
ラミアス艦長は、アークエンジェルの限界を感じて命令した。
※
コール軍曹は、弾幕が薄いところから着艦しようと近づいた。
※
それは、アークエンジェルでも確認できた。
「クルーゼ中佐、フラガ大尉とGは何をしている?」
バジルール副艦長がモビルスーツかモビルアーマーに直掩させるように命令した。
「多数のユーピテルならびにガンダムサイガーと交戦中です」
サイがそれに答えた。
※
キラは、再びガンダムサイガーと交戦していた。
※
シーサー少尉は、白兵戦型ガンダムとつばぜり合いを続けていた。
「手こずらせる」
シーサー少尉は、苛立ちを感じていた。
※
フラガ大尉は、ユーピテルの追撃を振り切ろうと必死になっていた。
※
マックス中尉は、メビウス・ゼロを追撃していた。
「モビルアーマーごとき邪魔なんだよ。
堕ちろ」
そういうとマックス中尉は、メビウス・ゼロに向かってビーム・マシンガンを連射した。
※
コール軍曹は、無事アーガマもどきの艦首脇に着艦し艦首をビーム・マシンガンで至近距離から攻撃した。
※
その衝撃は、ブリッジを襲った。
「艦砲が使えない。
ストライクは?」
バジルール副艦長が大声で聞いた。
※
「キラ、キラ」
キラは、ミリアリアから通信に気づいた。
「ユーピテルに取り付かれたわ。
戻って」
キラは、その言葉を聞いて驚きアークエンジェルの方向を最大望遠鏡で拡大した。
するとアークエンジェルで爆発と思しき光を見た。
「アークエンジェルが」
キラは、先の第8艦隊先遣隊の護衛艦が沈んでいくのを思い出した。
「アークエンジェルは、沈めさせない」
キラは、ガンダムサイガーからのビームサーベルの攻撃をひざを曲げ上体を低くしこれを回避し左脚で右手を蹴った。
そしてアークエンジェルに取り付いているユーピテルにマイダスメッサーでビームサーベルのように切りかかり回避したところにひざけりを加えた。
※
サオトメは、白いガンダムに接近しカスタム・ビームザンバーの副刀で横の素振りで切りかかったが白いガンダムはひざを曲げ上体を低くしこれを回避し左脚で右手を蹴った。
これによってカスタム・ビームザンバーが飛ばされた。
「何?」
これには、サオトメも驚いた。
その直後白兵戦型ガンダムが背後から切りかかろうとしていたのでこれを後ろに回って回避した。
そして左手に持たせたカスタム・ビームザンバーの副刀でコックピットを貫こうとしたがパイロットが寸前で回避したためコックピット横を掠めるだけだった。
サオトメは、それにひるんだ隙に飛んでいったカスタム・ビームザンバーを回収した。
しかしまたも白兵戦型ガンダムが背後から切りかかろうとしていた。
「しつこい」
サオトメは、その攻撃をメガビームシールドで防いで左脚で先にコックピット横に傷つけた部分を蹴った。
白兵戦型ガンダムは、吹き飛ばされ赤いガンダムに回収された。
※
イザーク中尉は、ガンダムサイガーがビームサーベルを失ったことをチャンスと見て背後から切りかかった。
「何?」
しかし回避され後ろに回れいつの間にか左手に持っていたビームサーベルでコックピットを貫こうとしていた。
イザーク中尉は、何とか回避したがコックピット横を傷つけられた。
イザーク中尉は、ガンダムサイガーを追撃し追いついたためまた背後から切りかかったが攻撃はシールドで防がれ傷ついた部分に蹴りをいれられた。
コックピット内は、警告音が鳴り響きモニターが爆発し破片がイザーク中尉を襲った。
そのままデュエルガンダムは、浮遊したがイージスガンダムに保護された。
「イザーク、イザーク。
大丈夫か?」
しかし返答は、ない。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第11話 刃VS鎌 作家名:久世秀一