二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第95話

INDEX|3ページ/9ページ|

次のページ前のページ
 

  冴島 「むぅ・・・それもそうか・・・ならばっ、舞人君や丈と一緒に校内を回ってきな
さい!!戦士の急速・・・いや、休息だ!!!」

  ということで要、舞人、丈、加えて菫の4人は校内のヴァンパイア喫茶に来る。文字通り
ヴァンパイアのコスプレをした生徒達が店員だ。

  店員の生徒 「ごゆっくりどうぞ〜。」

  菫が一杯のミルクティーを飲む。

  菫 「わぁ・・・結構おいしい!レベル高いかも!けど、なんか馴染みあるような味がす
る・・・なんで??」

  丈 「・・・もしかして、紬嬢が・・・軽音部が持ち込んでいるお茶じゃないだろな?」

  丈の放った一言にぎくっとなる生徒。今回の各クラスの店のブースの衣装は全てさわ子の
お手製の物。紅茶等が支給されていても不自然ではなかった。

  舞人 「確かにね・・・この味は紬さんの家でよく菫ちゃんが出してくれるお茶によく似
ているよ・・・。」

  要 「美味しいことに越したことはないさ。ケーキも美味い。そういえば軽音部は何時か
らライヴをやるんだ?」

  舞人 「午後の2時半くらいからだったかな?今日は紬さんの最後の学園祭ライヴだから
ね!!何があっても見届けなきゃ!!」

  菫 「ですよね〜・・・お姉・・・お嬢様の晴れ舞台、是非見届けたいですよね!!あん
なこともあったけど・・・。」

  この前の事件がフィードバックしてしまう。だがもう過ぎ去った過去の事。丈がそれを菫
に諭す。

  丈 「もうそれは過ぎたことだ。今はこの学園祭。今日を楽しくいかなければ損だぞ?菫
?それに来年はここを受験するんだろ?なら余計に堪能していった方がいい。」

  菫 「そ、そうですよね・・・・ごめんなさい。」

  丈 「謝らなくていい・・・。」

  舞人 「へぇ!菫ちゃんも来年ここを受けるのかい?これからが大変だと思うけど、がん
ばれよ!!」

  菫 「えへへ・・・がんばります!」

  舞人 「ところで、要さん。吉崎さん達は?」

  要 「吉崎達なら別行動だ。校内のどこかを回ってるんじゃないかな?それに、彼女の母
校でもあるからな・・・ここは。」

  要いわく、吉崎は校内を回って懐かしい校舎に想いをはせていた。葉山と共に昔いた教室
のブースの店に入っていた。

  吉崎 「ああ〜・・・懐かしい〜。私、ここのクラスだったんだよ?」

  葉山 「たこ焼きうまうま〜。」

    ゴズンっ!!

  葉山 「ぎゃ?!」

  吉崎 「人の話聞かんかい!!」

  たこ焼きに夢中になっていた葉山にツッコむ吉崎。相変わらずの夫婦漫才ぶりだ。その光
景を吉崎の現役当時から勤務している堀越教諭が発見する。

  堀越 「お?!吉崎じゃないか!!在学中以来だなー!!」

  吉崎 「ふぇ?!!あ・・・・堀越せんせー!!?お久しぶりですー!!」

  堀越 「それは警察の制服か?そうか、そうか!!ちゃんと警官になれたんだなぁ!!」

  吉崎 「いや〜・・・あ、こっちは同僚っていうか、後輩の葉山君です。」

  葉山 「どーもー、はじめましてー・・・。」

  堀越 「いつも私の教え子がお世話になってます!2人はその・・同じ職場同士の恋人な
のか?!」

  またもや恋人同士に見られる2人。吉崎はある意味動揺し、葉山は満更でもないように答
えた。

  吉崎 「ごはあああ?!!」

  葉山 「あ〜・・・そーみえますー??うれしーすねー・・・ぎゃあああ?!!」

  吉崎 「ごかいされてるでしょーがぁ〜・・・!!!」

  全開で耳を引っ張る吉崎。だが、余計に仲が良く見えてしまう。

  堀越 「仲がいいなぁ〜。うんうん・・・。」

  吉崎 「だから違うってば、先生!!」




  学校の一般の駐車場。ここにはエクスカイザーと勇が待機していた。車内で寝そべりなが
ら勇はエクスカイザーと会話していた。

  勇 「今日で、唯達の学園祭ライヴが最後か・・・・早いもんだ。」

  エクスカイザー 『それはすなわち、私がこの星に着任して一年が経つということにもな
るな。』

  勇 「ああ。デストリアンの連中との戦いも去年の今頃から始まったんだ。あの時はとて
も桜高で学園祭なんか当分できないとさえ思っちまった。」

  エクスカイザー 『我々の介入が遅れていれば事態はまた違う方向へ向いていたに違いな
い。だが、こうしている間にもドライアス達はこの星で暗躍を続けている。今朝、久々に入っ
た宇宙警察機構の情報によると、一部の惑星で奴らの一味が行動を開始したそうだ。』

  勇 「へぇ・・・じゃあ・・・そろそろこっちの連中も動くのか?」

  エクスカイザー 『わからないが、可能性は高い。』

  勇 「・・・ま、今日だけはその話は置いておこうぜ、エクスカイザー。とにかく今日は
学園祭だぁ・・・・お?!和ちゃんからメール!!」

  この時和は、ライヴの準備の合間を縫って勇とメールを交わしていた。嬉しそうにケータ
イをしまうと、書類を抱えて生徒会の仕事を再開する。

  和 「よしっ・・・・ふふふ♪今年は好きな人と過ごせるかも☆」




  そして、午後。いよいよ放課後ティータイムのライヴが始まろうとしていた。ざわめく会
場内はすでに多くの観客で賑わっていた。舞台裏では先程のコスチュームに着替えた放課後テ
ィータイムのメンバーが控える。

  メンバーはカッコ可愛くラフにキメており、ヘアースタイルもいつもと違う。

  唯のヘアピンがハートになり、澪はやや右上のポニーテール、律は短いショートヘアーを
後ろでしばり、紬は髪を後ろで丸く編んでイヤリングを、梓はいつもよりも上気味でツインテ
ールをしばっていた。

  律 「さー・・・・いよいよ来たぞぉ〜、学園祭ライヴが!!」

  澪 「ああ・・・!!」

  梓 「それにしても今回の衣装、ラフでカッコいいですね!」

  唯 「うんうん!あずにゃんもかっこかわい〜っ!!」

  梓 「にゃにゃああああ!!!」

  紬 「それじゃあ、そろそろいきましょ?みんな円陣組も?」

  紬の促しからメンバーは円陣を組んで団結する。

  律 「それじゃー、放課後ティータイムいくぞー!!」

  メンバー全員 「おーっっ!!!」

  いよいよ学園祭での放課後ティータイム・ラストライヴが始まる。勇士朗達は澪の期待に
答えるべく、最前列の席をキープしていた。さらには舞人や丈達も最前列に座っていた。

  ブレイヴ・フォースの戦士達が最前列に揃う形となっていた。更に言えば、放課後ティー
タイムのメンバー全員の彼氏が揃っている。

  舞人 「さぁ、今日が紬さんの最後の学園祭ライヴだ!!全身全霊で見届ける!!」

  丈 「舞人。オーラを出すな。闘いじゃないんだからな。」

  菫 「おね・・・お嬢様の最後の学園祭ライヴなんです!オーラぐらい出ますよ!」

  丈 「う・・・。」

  舞人 「はははっ、菫ちゃんの言うとおりだ!勇士朗君達も揃ってるね!みんな彼女達の
応援隊かい?」