新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第95話
唯 「続いて、ギターのあずにゃ・・・・中野梓ちゃん!!」
梓 「どーも・・・中野梓です。」
歓声と共に俊が叫ぶ。もはや普段のテンションではなかった。
俊 「ああああああずさあああああ!!!!」
唯 「続いてー・・・キーボードの琴吹紬ちゃんっ!!!」
紬 「キーボードの琴吹紬です・・・みなさん、軽音部ってホンッと楽しいですっっ、最
高ですっっ!!!!」
紬の注目に舞人が黙っていられるはずが無い。全身全霊で舞人は叫んだ。菫も負けじと紬
へ普段の呼称でエールを叫ぶ。
舞人 「おおおおおおおおっっ紬さああああああああああん!!!!」
菫 「お嬢・・・・おねえちゃあああああああん!!!」
唯 「そして、軽音部のリーダー!!田井中律っちゃん!!」
蓮 「まいはにいいいいいいいいいい!!!」
恥ずかしいまでに叫ぶ蓮。ぶっちゃけ律はぶん殴りたい気分になっていた。
律 (恥ずかしいわっっ、馬鹿っっ!!!)
律は何も言わずペコっと頭を下げる。だが、次の瞬間にマイクを取り、スティックをビッ
と唯に指して叫んだ。
律 「そしてえっ、ギターヴォーカルの平沢唯でしたあああ!!」
唯 「りっちゃん?!あ・・・・えへへへへーどうもー。」
この注目に憂は後ろの両親にデジカメを促す。
憂 「お姉ちゃんだよ!お父さん撮って、撮って!」
平沢・父 「もちろんだ!」
律はマイクの主導権を握ったまま、次の曲に移る。
律 「続いてはー、紬のメインヴォーカル2連発っっ!!!」
わっと盛り上がる会場。最前列では熱さが爆発する。舞人のテンションはもはや獅子王凱
になっていた。
舞人 「紬ぃぃっさああああああああああああああんっっっっ!!!!!!」
菫 「おねえちゃあああああああああああああああん!!!」
突っ込みたい丈だったが、菫も盛り上がっている為に突っ込めない。そして「Honey
Sweet tea time」の演奏が始まった。
♪ 「Honey sweet tea time」
数少ない紬のメインヴォーカルソングが講堂に響く。澪や唯とは違った歌声が響く。
その歌声はまさにハニースウィートだ。だが、彼氏が空気をハニーヒートにしてしまう。
舞人 「おおおおおおおおおっっ!!!ハニイイイイイスウィイイイトオオオオオオオオ
!!!!」
丈 「舞人っ、やかましい上にキャラが変わってるぞっっ!!!」
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♪ 「Dear My Keys〜鍵盤の魔法〜」
更に律いわく2連発。「Dear My Keys〜鍵盤の魔法〜」が流れる。普段使っ
ているキーボードに想いをはせた歌だ。
流れるメロディーに会場の皆が自然にリズムに乗り始める。自然にそれは舞人を落ち着か
せていく。
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この曲の間奏中に聡のメンバーがようやくラガンのトラブルから抜け出して、講堂に入っ
た。会場に流れるメロディーがメンバーを釘付けにした。
聡 「は〜・・・やっとぬけだせた・・・おお!!すげー・・・・。」
撫子 「わぁ・・・みんな上手〜・・・。」
琢磨 「綺麗な曲・・・。」
さやか 「これが・・・律さん達の音楽・・・・。」
當哉 「これが桜高ライヴ・・・?!レベル高い!!」
直 「・・・・・来年・・・ここに受験しようかな。」
紬の2連続演奏が終わり、唯のメインヴォーカルの曲、「いちごパフェが止まらない」が
始まる。唯のいつもの歌声に乗せてスイーツネタの歌詞が流れる。
♪ 「いちごパフェが止まらない」
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演奏を終えると、和がみんなにミネラルウォーターを配ってまわる。それぞれがごくごく
と飲んで床に置くと、唯がプチMCをしながら次の曲につなげる。
唯 「いや〜・・・やっぱ歌ってるとノドかわいちゃうね〜・・・・それじゃ、次の曲い
きたいと思いまーす・・・・私の恋はホッチキス!」
♪ 「私の恋はホッチキス」
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ここで落ち着く1曲をチョイスする。会場の観客達も一呼吸置いたように落ち着きを取り
戻す。あの舞人も落ち着きを取り戻していた。
だが、ここから先澪ソングのラッシュが始まる。メンバーが曲を追えた後にアイコンタク
トしあって、「ときめきシュガー」の演奏を開始した。練習の時と同様、サビを歌いきっての
ウィンクを勇士朗に送る澪。勇士朗がときめきシュガーしてしまう。
勇士朗 「澪ぉ・・・!!」
♪ 「ときめきシュガー」
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そしてここから、澪の青春の時間を彼女の感性で綴った歌が続く。ここまでくると会場の
盛り上がりは絶頂へと上がっていく。
♪ 「青春Vibration」
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♪ 「Heart Goes Boon!!」
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ここへ来て今回の学祭の為に澪が作った歌詞の新曲、「Girls in Wonder
land」が流れる。
♪ 「Girls in Wonderland」
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大いな盛り上がりを見せながら曲が終わった。勇士朗も彼女の凛々しさを目に焼き付けて
歓声を上げていた。すると、予告すること無く、カーテンが閉まっていく。どよめきとざわつ
きが会場から湧き出る。だが、それはすぐにおきまりのコールへと変わる。これを狙った生徒
会の演出だったのだ。
観客 「アンコール!!アンコール!!アンコール!!」
光 「あれえええ??!どーしちゃったんだ!??」
作品名:新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第95話 作家名:Kブレイヴ