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　　講堂に感謝の声を叫ぶ唯。それに伴って、歓声と拍手が響き渡った。

　　唯　「えへへへ・・・・グラウンドにいるロボットさん達も聞こえるかなー？！ありがと
〜〜〜！！！」

　　グラウンドの方へＭＣを飛ばす唯。エクスカイザーもその声を聞いていた。

　　エクスカイザー　『ああ・・・聞こえているよ、唯！』

　　そして、立ちそびえるグレートマイトガイン達は聴覚センサーで唯の声を拾う。グレート
マイトガインはスピーカーモードの音声に切り替えして返した。

　　グレートマイトガイン　『？！紬嬢の友達の声か！大丈夫だ！今までの君達の歌は私達に
も聞こえている！どれもいい歌だった！！』

　　唯　「おお！！やっぱ聞いてくれてたー！！あ、そうそう！実は昨夜も変な宇宙人が来た
んですよ〜！！ホント恐くてやばかったんですけど、それもヒーローさん達に助けてもらっち
ゃいましたー、ありがとう〜！！！」

　　あえて正体を知らないようにふるまう唯。光は一人でデレデレしていた。

　　唯　「そして、桜工の男子君達も歌詞提供してくれてありがとうね？おかげでこんなに盛
り上がっちゃいましたー！！」

　　勇士朗達を見ながら言う唯に、周囲から注目を浴びてしまう勇士朗達。周囲から喝采の声
を浴びる。

　　歓声　「うらやましーな、このやろー！！・・・・・いいぞ〜桜工男子〜・・・・ひゅー
ひゅー！！・・・・にくいなこのやろーどもー！！・・・・わいわい・・・・・。」　　

　　勇士朗　「いや〜。」

　　光　「どもども！」

　　蓮　「おおおおう・・・。」

　　俊　「注目度１００％！！！」

　　しばらく色々と注目され続ける勇士朗達。唯のＭＣが、再びわいわいがやがやを止めた。

　　唯　「へへへへ、ホントアリガトね・・・それでは、ここからがいよいよ本当に本日最後
の曲です。初めは、私のかわいい妹に向けて作った曲だったんですけど、出来上がってみれば
それだけに止まらない、感謝一杯の曲に仕上がってました！！だから、妹はもちろん、支えて
来てくれたみんなや、家族、闘ってくれて来ているロボットのみんなに、そして・・・・・・
天国にいる桜高の仲間達に送ります・・・・・・・・・すぅ・・・・・Ｕ＆Ｉ！！！」


　　　　　　　　　　　　　　　　　♪　　「Ｕ＆Ｉ」


　　唯が叫ぶのと同時に、前奏が始まる。そして再びわっと盛り上がる。エクスカイザーのア
ドバイスもあって生まれた曲が桜高に轟く。

　　彼女のフィナーレソングに身を乗り出してリズムにのりはじめる光。勇士朗達一行や、舞
人、更には静にしていた丈も、菫に引っ張られて、彼女達の目の前に来る。

　　後ろのほうにいた、涼と姫子もいつの間にか最前列に来て応援していた。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
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　　嬉しそうに平沢家一同や、清次や純、竜也が楽しそうに手を叩いてリズムに乗る。和もリ
ズムに乗りながら唯達を見守っていた。

　　聡達一行。聡と琢磨、當哉は拳を突き出して、えいえいおーのかっこでリズムに乗り続け
る。撫子と直は手拍子で楽しそうに乗る。さやかは感動の余りに見入ってしまっていた。撫子
は見入ってしまっているさやかに手拍子を促した。

　　要も、彼女達の歌から勇気をもらっていた。嬉しそうにリズムに乗り続けている。

　　それを見たさわ子は、ほっとする。そして、二人はアイコンタクトをとりながら手を取り
合った。吉崎と葉山も任務を忘れてリズムに乗っていた。冴島は腕を組みながらうんうんと見
守っている。

　　更には密かに駆けつけていた勇士朗の姉・香澄も後ろで後輩達の演奏を見守っていた。

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　　響き続けるＵ＆Ｉの曲が、駐車場のエクスカイザーや、グラウンドの勇者達にも伝わって
いく。グレートマイトガイン、ジェイデッカー・バーニアン、轟龍、バスターボンバー、フレ
アダイバー、ガンレイバー、ショットレイバー、ラガン達が夕刻に差し掛かる空を見上げなが
ら放課後ティータイムの曲に聴き入っていた。

　　

　　あっという間にライヴが終わった。いつの時代も、どんなことも、愉しい時間は瞬く間に
過ぎてゆく。５人は呆然と部室の壁に寄りかかっていた。

　　澪　「あっという間・・・・だったな・・・・。」

　　紬　「無我夢中になってたから何にも覚えてない・・・。」

　　律　「ＮＯ，Ｔｈａｎｋ　Ｙｏｕ！の３連発の時は何がなんだか・・・・。」

　　梓　「私もですよ・・・。」

　　唯　「でも・・・すっごく愉しかったことには違いないよ！！」

　　澪　「ああ！！今までの中で最高のライヴだった・・・それにみんなの、みんなの好きな
人が目の前で応援してくれてたな！！」

　　ライヴを振り替えるメンバー。確かに澪曰く、メンバー全員の彼氏達が最終的に目の前で
応援をしてくれていた。これもこれでスゴイことだった。

　　紬　「私も今日、やっと舞人君の前で演奏ができたぁ〜！！よかったぁ〜！！！」

　　律　「蓮達は時々なんかやってたけどな！」

　　唯　「光君もはしゃいでたなぁ〜。」

　　梓　「俊君も取り乱してましたよ！」

　　律　「ははは・・・・演奏もみんなばっちりだったな！ギー太も喜んでるんじゃないのか
ぁ〜？？うりうり！」

　　唯　「えへへへ！ぎ〜〜〜太ぁ〜〜〜〜。」

　　澪　「ああ〜エリザベス〜・・・！！！」

　　梓　「ムッターン！！」

　　それぞれの愛着楽器にしがみつく３人。唯がこれからのことをみんなに促し始める。

　　唯　「ねえねえ、みんなこれから何する？」

　　梓　「とりあえずケーキ食べましょうよ！」

　　律　「部費で特別なの買って来るか〜？？」

　　紬　「だめー、私持ってきてるもーん！」

　　澪　「この次は〜・・・クリスマスパーティーか！」

　　律　「その前に、去年の災害の黙祷セレモニーだろ！あの時が、私達と蓮達の出会いだっ
たんだよなー・・・。」

　　澪　「あの時は哀しかったけど・・・今思えば全部ひっくるめて凄い日々だった！！」

　　紬　「それじゃ〜・・・話し戻して、クリスマスの後は新年会！！」

　　唯　「その後は新歓ライヴ！！さらにまたまた合宿・・・！！」

　　紬　「きっとその時になったらみんな・・・・うまくなってる・・・！！」

　　澪　「ああ・・・そうだ・・・な・・・・！！」

　　もうこれが最後の学園祭であり、高校生活最後の年という空気を無理にでも変えようとす
る唯達。半ば感情が込み上げはじめていた。

　　律はあえて笑いながら手を振ってその空気を穏やかに否定した。

　　律　「・・・・次は無いの！これがさーいごっ！」

　　それでも唯は無理に進める。もう涙がこぼれていた。

　　唯　「学園祭の時には・・・・今日よりもっと・・・・すごい演奏できてるよ？？」