二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

Wizard//Magica Wish −9−

INDEX|10ページ/18ページ|

次のページ前のページ
 


「…っ…この感じ…魔女?」

山道を降りている途中、私のソウルジェムが微かに反応した。しかもここから距離はそこまで離れていない。この感じ…並大抵の魔女じゃない、もしかしてメデューサが現れたのか!?

「こっち…さっきの教会!?ど、どうしよ…」

どうすれば良い?
このまま気づかない振りをして病院へ行くか…
でも…そんなことしたら皆が!!

「はぁっ…はぁっ!!」

今のメデューサは遥かに強い、いくらハルトでも、杏子がいても太刀打ちするのが精一杯だ。しかもあそこには仁美がいる!!

「はぁっ…はぁっ!!…はぁっ!!!!」

怖い…ここで病院に行かなきゃ…いけないのに…
でも…でも…でもっ!!

「何かを犠牲にするのは…もう嫌だっ!!!」

私は携帯を取り出し、アドレスを開く。
慣れた手つきで検索…すかさず恭介の番号を打つ。
呼び出し音が何度か響いた…。


−もしもし…さやか?−

「きょ、恭介!?」

−どうしたんだい?さやか、息を切らしているみたいだけど、何かあったの?−


「恭介…あのね…。あたし、恭介に伝えたいことがあるんだ」


−えっ…−



「けどっ…けどね!!今はまだそっちにいけない!!だから…そのっ…」


−…さやか−


「きょ、恭介?」




−僕は、ずっとさやかを待つよ−

「えっ…」



−さやかの用事が終わるまで、僕はずっとここで待つ。だから先に行っておいでよ。僕はもう、どこにも行かないし、逃げないから−



「うん…ありがとう、ありがとう!!絶対に恭介に会いにいくから、ちょっとだけ待ってて!!」


−うん、待ってるよ。ずっと−


携帯を閉じ、降りてきた道を再び走り始める。疲労が溜まる、喉が痛くなる。けど止まることなく教会を目指す。坂道が私の体力を無残にも食い尽くす。そして、ようやく目の前に教会が見えてきた!!


「はぁっはぁっはぁっ!!」


ドアを開けて、ソウルジェムを同時に取り出した。

けど…その時私の目に入ってきたのは…。




作品名:Wizard//Magica Wish −9− 作家名:a-o-w