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Wizard//Magica Wish −9−

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杏子ちゃんは見事に俺の攻撃から裂け、メデューサに直撃し大爆発が起こった。杏子ちゃんは俺の隣りへと移動し、槍をメデューサが居た場所へと向けた。
「や、やったか?」
「いや…ハルト、ちょっとやばい気がする」
「え?…っ!!」

「あの時言わなかったかしら?私に同じ手は効かないって!!」

「「っ!!?」」

ふと、爆煙の中から黄色に光る物体を俺は目にした。その瞬間、体が石のように固くなり、動かなくなってしまった。爆煙の中から現れたのは、全くの無傷のメデューサだった。黄色に光る物体の正体は奴の目だった。

「…っ…」
(やべぇっ身体が動かねぇぞ、ハルト!)
「………」
(く、くそ…思念通話が限界か!)

どうやら、杏子ちゃんもメデューサの目を見てしまったらしい。俺たちは全くと言って良いほどピクリとも身体が動かない。
「哀れね…さて、どうするか…」

「………」
(やばいぞ…俺か、それとも杏子ちゃんか…)

「ふふっ…あなた、心の中で自分かその女どちらかやられると考えていたでしょ…それは大間違い…私がここに現れた理由、もう忘れたの?」

「…っ…」
(…しまった!!)

「私の狙いはそう、あの絶望しかかっている女よ!!」
その時、俺たちの横を風のように過ぎ去ったメデューサは まどかちゃんと ほむらちゃんの元へと走っていった!俺たちが奴の束縛から解放されてすぐに後を追う、だが間に合わない!!
「いっ!」
「…っ…!!」

「邪魔よ!!」
まどかちゃん と ほむらちゃんはメデューサの覇気に吹き飛ばされてしまった…そして。


「…っ!!」


「さあ、苦しみながら死になさい…」

メデューサから伸びた一匹の蛇が、仁美ちゃんの首元にかぶりついた。
俺は青ざめた。

「ひ…仁美ちゃんっ!!」



「あっ…う…」

「ふふっ!今、この子に猛毒を流し込んだわ。じきに全身に痺れがまわって、心臓がとまるでしょうね!どう?死へのカウントダウンを身近で感じられる恐怖は?」


仁美ちゃんは首を抑えながらその場に倒れ、荒い呼吸をして苦しみ始めた。
「め、メデューサっ!!」
「そうよ!もっと私を憎みなさい!指輪の魔法使い!!」

「『バインド』プリーズ!」
「はぁっ!!」

「どこを狙っているの?そんな攻撃じゃ、私は倒せないわよ!!」
「ぐっ…くそ!!」
「『ビッグ』プリーズ!」
次々と魔法を繰り出す…だが全て避けられる。
それどころかさっきのティロフィナーレで魔力を使い過ぎたのか上手く魔法を発動できなかった。

「仁美ちゃん!仁美ちゃん!!」
「…っ…駄目、解毒薬が効かないわ…魔法でなければ」

「うぅ…あぁぁぁ!!!!」

「二人とも、大丈夫か!!?…ひ、仁美!!」

「杏子ちゃん、仁美ちゃんが!!」
「落ち着けまどか!慌てても何にもならない…けど、どうすれば…」


作品名:Wizard//Magica Wish −9− 作家名:a-o-w