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<メモ>BLACK AVATAR

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 剣城が牙山に従っていれば、少しでもそれが引き延ばせる。
 それでも、「引き延ばせる」程度だ。おそらく、フィフスセクターの魔の手は間違いなく、他の仲間たちへ及ぶはずだ。
 
 二人のエージェントが仮死状態の天馬を二人で支えて、特訓場を後にした。
 剣城は自分の手の震えが止まらなかった……。
 以前なら、こんなことは当たり前にやれていたはずなのに、何故か、心が痛い。
 それ以上に従うしかできない自分の無力さを痛感した。


作品名:<メモ>BLACK AVATAR 作家名:るる