機動戦士ガンダムRS 第21話 砂塵の果て
そしてビーム・マシンガンの弾数の節約のためバルカン・ポッド・システムを撃って反撃したが新型機はすばやくしかも重心を低くしているため命中しなかった。
上空からは、部下3機のユーピテルがビーム・マシンガンで援護しているが効果は、ない。
「ビーム・マシンガンの残りも心もとない。
どうする?」
シグマン大尉は、悩んだ。
このまま自分の小隊だけで倒せるか?
頼みの綱のガンダムサイガーも敵ガンダム部隊と交戦中だ。
そのとき後方の警告アラームが鳴った。
見てみると背後から新型機が現れ背部ビーム砲を撃ってきた。
シグマン大尉は、その攻撃をシールドで防いだ。
しかしユーピテルとユーピテルのシールドは、強度が弱くシールドとしてはやや力不足だった。
※
バルトフェルド大佐は、今戦っているユーピテルのパイロットを分析した。
「なるど、いい腕だ。
η艦隊は、死神だけが有名だがそれ以外のパイロットもなかなか優秀だ」
バルトフェルド大佐は、うれしそうだった。
やはり戦士としては、強者が現れると胸が高鳴るものだ。
しかし投降するとは、思えない。
それがつらいところだ。
※
シグマン大尉は、再び新型機が背部ビーム砲を撃ってきたのでジャンプして回避した。
新型機もジャンプした。
そしてビーム・マシンガンを連射したが空中で回避されなお接近してきた。
シグマン大尉は、その動きについてこれずに右腕を切られ頭部を殴られた。
シグマン大尉は、地面に追突寸前でスラスターを全開にし回避した。
※
アークエンジェルもまたη艦隊からの攻撃を受けていた。
「ヘルダート、コリントス、撃て」
バジルール副艦長が命令しヘルダートとコリントスが発射した。
しかしヘルダートとコリントスは、弾幕にさえぎられ命中しなかった。
※
白いガンダムとガンダムサイガーは、もう何度目かのつばぜり合いを繰り返していた。
白いガンダムは、距離をとると肩部バルカン砲を撃ってきた。
ガンダムサイガーが地表ぎりぎりを飛行しそれを回避した。
サオトメは、砂埃で視界を失ったが白いガンダムがどこから来るかわかっていた。
サオトメは、正面にカスタム・ビームザンバーを突きつけたが白いガンダムはかわした。
そしてアンカー先端のクローをガンダムサイガーの左腕に付けそのまま反時計回りに回ろうとした。
「なるほど」
サオトメは、キラの意図を理解するとカスタム・ビームザンバーでケーブルを切った。
白いガンダムは、少々バランスを崩した。
「俺の動きが速いからクローのケーブルでぐるぐる巻きにし動きを止めようとしたか。
いい戦術だ。
それゆえ先読もたやすい」
サオトメには、敵の戦術が手に取るようにわかってしまう。
これは、ニュータイプ云々の問題ではなくアツシ・サオトメという人物ゆえの芸当である。
※
アル・ギザ所属の2機のユーピテルがレセップスの対空砲火を避けビーム・マシンガンで連装機関砲を破壊した。
※
レセップスには、ダメージが蓄積していった。
「大佐」
ダコスタ少佐は、バルトフェルド大佐に指示をあおった。
※
サオトメは、白いガンダムとつばぜり合いを続けていた。
※
シグマン大尉は、ユーピテル・バズーカを新型機に撃ったがジャンプで回避され背後から背部ビーム砲を撃ってきた。
それをシールドで防いだが対ビームコーティング加工が乏しいシールドは、ほとんど溶解寸前だった。
※
それは、バルトフェルド大佐も気づいた。
「そろそろシールドが心許ないのでは、ないかな?」
※
サオトメは、カスタム・ビームザンバーの主刀で白いガンダムの大型ビームソードを左腕ごと切った。
「シグマン」
サオトメは、アーガマもどきを撃沈したかったが部下の救出を優先した。
※
ケイト准尉は、ロッテ戦術で僚機が対MM戦闘ヘリコプターを撃墜してくれた。
ケイト准尉は、ビームライフルで2基の連装対空機関砲を破壊した。
「どうだ?」
そこで油断が生まれた。
そのため反撃に撃ってきた垂直ミサイルランチャーVLSをよけきれずベースジャバーに命中された。
「しまった」
ケイト准尉は、ジャンプで帰艦した。
※
アークエンジェルは、盾の役割を果たしていたレセップスとピートリーを失ったことで集中攻撃された。
アークエンジェルのブリッジは、衝撃に襲われCICモニターには漏電まで起きてしまった。
※
「いい加減沈め」
サウス機がユーピテル・バズーカを撃ったがアーガマもどきは、沈まなかった。
※
アークエンジェルは、沙漠の熱対流で主砲等の照準がずれていたがようやく調整が済んだ。
「面舵60°。
ナタル」
ラミアス艦長が攻撃をバジルール副艦長に任せた。
「ゴットフリート、照準」
バジルール副艦長が命令した。
※
サオトメは、シグマン大尉のユーピテルに接近する新型機に向かってメガビームライフルを撃ち救出した。
「シグマン大尉、大丈夫か?」
サオトメは、シグマン大尉に質問した。
「申し訳ございません」
シグマン大尉は、サオトメに謝った。
「あれは、俺に任せて帰艦しろ」
サオトメは、シグマン大尉に命令した。
「了解」
シグマン大尉は、命令に従い帰艦した。
※
シグマン大尉は、新型機が接近してきて今度こそやられると思った。
僚機もビーム・マシンガンで援護したが効果は、なかった。
そのときユーピテルのビーム・マシンガンとは、比べ物にならないくらいの強力なビームが新型機を襲った。
見てみるとガンダムサイガーだった。
「シグマン大尉、大丈夫か?」
サオトメは、シグマン大尉に質問した。
「申し訳ございません」
シグマン大尉は、サオトメに謝った。
「あれは、俺に任せて帰艦しろ」
サオトメは、シグマン大尉に命令した。
「了解」
シグマン大尉は、命令に従い帰艦した。
※
「撃て」
作品名:機動戦士ガンダムRS 第21話 砂塵の果て 作家名:久世秀一