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機動戦士ガンダムRS 第23話 マン・マシーンの恐怖

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 キラ少尉は、もう一歩も動けないほど疲れていた。
「バカ野郎。
ランニングくらいでへこたれるやつがいるか」
 フラガ少佐がキラ少尉をしかった。
「す、すみません」
 キラ少尉は、反論しても仕方ないとあきらめた。
 しばらくするとクルーゼ大佐たちパイロットが来たがなぜかラミアス艦長まで来ていた。
「邪魔をしないなら見てもかまわないと許可が出ました」
 ラミアス艦長が説明した。
そんなラミアス艦長を見てフラガ少佐が何かひらめいた。
「よし、キラ。
艦長と腕相撲で勝負して勝てたらトレーニングを終了にしてやる」
 フラガ少佐がキラ少尉に提案した。
「そ、それはやめたほうが」
 なぜかそれを聞いていたマードック曹長は、顔を引きつらせた。
「やるか?」
 フラガ少佐は、キラ少尉に質問した。
「これでもスーパーコーディネーターです。
女性相手なら勝てますよ」
 キラ少尉は、負ける気はしなかった。
「どうなっても知らないぞ」
 マードック曹長は、キラ少尉の未来がわかったのか気の毒そうに見ていた。
「まあ、やってみますか。
2人とも手を握ってレディーゴー」
 フラガ少佐が開始の合図をした。
(それ一気に)
 キラ少尉は、一気に全力を出した。
しかし腕は、一向に動かなかった。
(あ、あれ?
びくともしないぞ)
 キラ少尉は、信じられなかった。
「どうしたの?
早くやりましょうよ」
 ラミアス艦長は、怪訝そうにキラ少尉を見ていった後ラミアス艦長の表情が曇った。
「まさかこれで本気?」
 ラミアス艦長は、キラ少尉に聞いた。
「は、はい」
 キラ少尉は、素直に答えた。
「話にならないわ」
 そういうとラミアス艦長は、一気にキラ少尉の手を机に付かせた。
「はい、そこまで」
 フラガ少佐が試合を終了させた。
「キラ、俺は情けないぞ」
 フラガ少佐は、本当に情けなく言った。
「すみません」
 キラ少尉は、フラガ少佐に謝った。
「フラガ少佐、ヤマト少尉は心身たるんでいると見られます。
トレーニングでたるんだ心身を引き締めてください」
 ラミアス艦長は、フラガ少佐に命令した。
「了解」
 フラガ少佐が答えた。
「約束どおり練習再開。
アークエンジェルをさらに4周してこい」
 フラガ少佐がキラ少尉に命令した。
「そ、そんな」
 キラ少尉は、もう限界だった。
皆は、そんなキラ少尉を尻目にそれぞれトレーニングを行った。

              ※

 ドゴス・ギアの第1対潜室では、接近する機体に気づいた。
「ソナーに感。
7時の方向。
モビルスーツです」
 ブライアン艦長は、報告を聞いた。
「機種と数は?」
 ブライアン艦長が質問した。
「音紋照合。
グーン20。
それと不明1ですが間違いありません」
 第1対潜室から機種と数が報告された。
「対空レーダーに反応。
モビルスーツです」
 ハリダ軍曹の報告にブライアン艦長が驚いた。
「機種と数は?」
 ブライアン艦長がハリダ軍曹に質問した。
「機種特定。
ディンです。
数は、15機です」
 ブライアン艦長は、敵が全力で攻めてきたと感じた。
「総員、第一戦闘配備」
 ブライアン艦長が命令した。
そのときサオトメから通信が入った。
「敵は、前のやつらだ。
あの強いパイロットは、新型機に乗っている。
時間から考えて補給されたとは、考えにくい。
それと敵の航跡から敵母艦の位置を予想してくれ。
シーサー小隊とニール小隊に敵母艦を沈めてもらう」
 サオトメは、2小隊で敵母艦を沈めようと考えていた。
「了解。
シグマン大尉は、中隊を率いて直掩に就かせろ。
敵母艦の予測位置の把握を急げ。
シーサー小隊とニール小隊に予測データを送れ」
 ブライアン艦長が次々に命令を出した。

              ※

 モラシム大尉は、配備されたばかりの新型水中型モビルスーツであるゾノに乗っていた。
「浅い海を行ってくれるとは、このゾノにはかえって好都合だ。
クルーゼも近くにいるからな。
今日こそ沈めてやるぞ」
 モラシム大尉は、クルーゼ大佐にライバル心を燃やしていた。
モラシム大尉と部下は、海面に出てロケット推進の魚雷を艦隊に向けて撃った。
そのうち1発が命中した。

              ※

「弾幕張れ」
 ビーム攻撃を行えば水中までビームが届いてしまう可能性があったためディンの迎撃に使った。
しかし弾幕では、敵の攻撃を妨げる効果はあっても撃墜するのは困難だった。

              ※

 マン・マシーンデッキでは、まずシグマン中隊がベースジャバーに載って出撃準備を行っていた。
そのときブリッジから通信が入った。
「シグマン大尉、シーサー小隊とニール小隊の針路コース確保を頼むぞ」
 ブライアン艦長がシグマン大尉に頼んだ。
「了解」
 シグマン中隊の任務は、直掩とともに敵母艦の撃沈任務が課せられているシーサー小隊とニール小隊の針路コース確保の任務もあった。
「ハリダ軍曹、敵母艦の予測位置は?」
 シーサー少尉がハリダ軍曹に質問した。
「痕跡から割り出した予測データを送ります」
 ハリダ軍曹が答えた。
「了解」
 シーサー小隊とニール小隊のユーピテルに予測データが送り始めた。

              ※

 グーンとディンは、水中と空中からの同時攻撃でη艦隊を攻撃していた。

              ※

「ランダム回避運動。
副砲とミサイルを撃て」
 ブライアン艦長が命令した。
しかしドゴス・ギアには、攻撃が命中した。
 ドゴス・ギアのマン・マシーンデッキでは、シグマン中隊が発進準備に取り掛かっていた。
「シグマン中隊は、発進位置へ」
 マーネリー軍曹がシグマン中隊を誘導した。
そして発進位置に着くとハッチが開いた。
「出るぞ」
 シグマン中隊が発進した。
「ガンダムサイガー発進、どうぞ」
 続いてガンダムサイガーが発進位置についた。
「ガンダムサイガー、アツシ・サオトメ出る」
 ガンダムサイガーが発進した。
その直後海面に出ていた1機のグーンがガンダムサイガーに向かってミサイルを撃ってきたがガンダムサイガーは、メガビームシールドを展開して防いだ。
そしてショットランサーにあるマシンキャノンで反撃し1機のグーンを撃墜し海中に入った。

               ※

 マン・マシーンデッキでは、シーサー小隊とニール小隊の部隊が発進位置に移動した。
「シーサー小隊ならびにニール小隊は、発進位置へ」
 マーネリー軍曹が今度は、シーサー小隊とニール小隊の部隊を誘導した。
「行きます」
 シーサー小隊とニール小隊の部隊が発進した。

               ※

 サオトメは、海中で新型機を探した。
しかし見当たらず魚雷を撃ってきた1機のグーンに牽制のユーピテル・バズーカを撃った。
無論牽制のため回避されたがその軌道を読んでショットランサーのマシンキャノンを予測発射した。
ショットランサーのマシンキャノンが命中し1機のグーンが撃墜した。
もう1機のグーンがフォノンメーザー砲を撃ってきたので回避した。
「新型機は、どこだ?」
 そのとき別方向から魚雷攻撃がきた。