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「ヘタリア」【プロイセンの一日】

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それは「ジャパン・モデル」として国連の「国認定の基準」となった。
代表とする「日本・総代表国」を「日本」とし、それに「阪神共和国」や「北海道国」などが「日本」に代表を送り、国連での発言は「日本」内の国で決めて行う。
今とどこが違うんだと言うと、まあ、それぞれの「国」の主張がなされるという事だ。
都道府県の代表が「国」の代表になっただけで。
国連での議決権は「日本・宗主国」がまとめて「一つ」である。
そうしてイタリアも「北イタリア総代表・ヴェネチア共和国」と「南イタリア総代表・ローマ国」で議決権が一つ。これは仲が悪いのでいつも大変だ。
そして、もっとも大変だったのが「ドイツ」。
なんせ、それぞれ元「国」だったところがわんさかあった。
多数あったアフリカなどは民族で分裂したが、極めて冷静にすっきりと分かれ独立した。
以外にも問題となったのは、20世紀前に多数の「国」が同じ民族で「一つ」の国になったところであった。

そんなわけで、ギルベルト・プロイセンも「国」に復活した。
それは「プロイセン」の名ではなかった。
ベルリンが独立した時、「プロイセン」も復活するはずだったが、いかんせん先にロシアの飛び地「カリーニングラード」が元の名「ケーニヒスベルク」に戻り、独立したのだった。
日本のように「県」や「市」、「町」となっていた元「国々」はその体があった土地で独立したが、カリーニングラード・ケーニヒスベルクにはギルベルトが来てからは「国体」は存在していなかった。
そうして、ギルベルトは呼ばれた。ケーニヒスベルク共和国として独立する住民に。
ロシアも300以上の国に分裂をしていて、飛び地にギルベルトが「呼ばれる」事に異を唱える事はしなかった。イヴァンがこっそりと嬉しそうに笑ったのをナターリアが激怒したほかは。
「また、あいつか!!」


「俺様、また「国」に復帰だぜ―――!まあ、また飛び地だけどよ・・・・・」
「兄さんは「プロイセン」として復帰する予定もあるんだ。まあ、まず先に「国境」を確定させる問題があるが・・・」
ベルリンが先に独立した上、サン・スーシ宮殿のあるポツダムは「ポツダム民主共和国」として成立したがっている・・・・・プロイセンではなく。
そしてそこはブランデンブルク王国が首都としている場所で・・・・・。
「でも二つの「国」を兼ねた国体なんて今じゃ珍しくないから、時間の問題だよ!プロイセンの名前で復活出来るのもさ」
「そうだよな!イタリアちゃん!」
「おや、貴方には「ドイツ騎士団領」として復活してほしいとの要請もあるのですよ。私の土地にいる方達ですから大変迷惑ですが・・・」
「オーストリア!よく来てくれたな。今お前のところも大変なのに」
「それは貴方も同じでしょう、ドイツ。なんせ貴方の兄弟ときたら皆自己主張ばかりするか方達ですからね」
「それを言うならおめえはどうなんだよ!このくそ坊っちゃんが!」
「私のところは元々結婚して一つになったのです。きわめて平和的に(優雅に)独立しておりますよ」
「けーーーー!だから結婚だけで大きくなった奴は・・・」
「オーストリアさんに何にするのよ――――!!」
ガコンと飛んできたフライパンはローデリヒの顔を引っ張っていたギルベルトの後頭部を直撃した。
「あー、兄さん。寝てないでさっさと着替えてきてくれ。俺の方の準備は出来た」
「ひでえ!」
とにかくいつもメンバーが集まって賑やかにギルベルト「国」への復活の祝典が挙行された。
「あ、日本!来てたんだ!!あんまりドイツの兄弟とか親戚が多いから、いるの気がつかなかったよ!」
「こんにちは、イタリアさん。いえ、ヴェネチア共和国さん。私は今来たところなんですよ。なんせまた東京と阪神がもめましてね」
「ヴェー、日本のところも独立国多いから大変だよねー!俺、まとめるのはもう兄ちゃんにまかせてるんだ!!なんだかんだで兄ちゃんは元ローマ帝国の直系だからね!」
「それは貴方もそうなのでは・・・・・」
「イタリア、日本!こっちへ来てくれ!!記念撮影をしたいんだ」
「はい、ドイツさん。いえ、ドイツ・総代表国さん」
「ああ、面倒臭いよねー――」

記念撮影も人・・ではなく「国」でごった返していた。なんせ今日来ているのは次に「独立」を控えた「国」たち。正直、もう身内のパーティと化しているのは否めない。その中でもかつては恋人のはずだったエリザベータ・ハンガリーがオーストリアとべたべたとくっついているのを見てギルベルトは面白くなかった。
そう、この何世紀かで恋人だったり別れたり敵になったり・・・・。
彼女、ハンガリーとの関係はいやになるほど目まぐるしく変わった。
ギルベルト自身は変化を望んでいなかったにしろ。

「けっ!坊っちゃんかばってばっかりいると自分のほうが足すくわれっぞ!」
「うるさいわねえ!私んちはもうすっきり独立する国はしちゃったのよ!あんたんところみたいにちょまちょましてませんからね!」
「ふん!結局ル―マニアの奴にトランシルバニア、取られたくせによ!」
「トランは元々私のところからも独立してたのよ!!でもあそこは私の住民も多いからこの際、きちんと今回、決着つけたの!ちゃんと、とるところはとったわよ!」
「他にもあったのですよ。元はハンガリーの土地だった「国」は。宗主権がハンガリーに戻った「国」もあるのですからね」
「なんだよ。へーん、またショプロンは坊っちゃん振ってハンガリーについたじゃねえか!」
「ショプロンは昔から私の妹分なのよ!でも彼女はオーストリアさんが大好きなんですからね!!」
「ああ、二人とも、私を挟んで怒鳴り合うのはおやめなさい!」

がやがやと祝典が進む中、ふとドイツ・ルートヴィッヒは兄・ギルベルトが二階のバルコニーに一人で立っているのに気がついた。今、23世紀の家に階段というものはない。あっても飾りとしての機能しかない。2階への移動はもはやボタン一つで瞬時に移動する個別式のエレベーターで行われる。床の中に組み込まれ、普段は見えない。無尽蔵のエネルギー供給がそれを可能にしていた。
もっともギルベルトはバルコニーについている階段を上がったらしいが。
兄の「体を動かさなくなったら終わりだろ?」という教えに基づき、ルートヴィッヒももちろん階段を上がった。

「兄さん?」
「ああ、ヴェスト。俺はちと休憩な」
「疲れたのか?祝いをこういうパーティにしたのは身内だけにした方が気がねしないと思ったんだが・・・」
「いや、疲れてねえぜ。ただ、なあ・・・・・」
「ただ?」
「まさか俺が「国」に戻れるなんてよ、思ってもみなかったからな・・・・」
「ああそうだな。プロイセンの名でないのが残念だが・・・」
「プロイセンだと今でもポーランドやリトアニアにしてみりゃ、複雑な思いがあるだろう?2次大戦の時の事もあるしな」
「今更そんな事は・・・・」
「いつかはあるぜ。人ってのは、そう変わらないもんさ。特に民族や宗教がからむのはな。今、平和的に独立って形で分裂してるが、見てろよ。もう数十年もしたらまた「国」は合併合併の嵐になるぜ」
「そうなのだろうか?」