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だーくびーんず
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とある歌姫の闘争記録(ラブコメディー)

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 あの事件のあと、黒鴉部隊を解散、学園都市の暗部から足を洗ったシャットアウラは元々教養があったことを活かし、どこかの高校で教師として働き始めたらしい。
 だが、彼女はあの事件で一つの未練を残していた。
 それは、彼女の分身ともいえるアリサに、なんの謝罪もできなかった、ということ。
 アリサの顕現によって音楽をノイズとしてしかとらえられなくなっていた彼女は、アリサの“奇蹟”を信じず、一度はライブを妨害してしまった。結果としてアリサを受け入れ、ともに最高の奇蹟を起こしたが、同時にアリサは消失、シャットアウラは今までの非礼をわびる機会を無くしてしまった。
 悔いたシャットアウラは、再び願った。もう一度、鳴護アリサに逢いたい。逢って、謝罪がしたいと。
 その願いによって、アリサは「呼び出された」ということらしい。
「つまり、あの黒髪はいいひとだったんだね?」
 シャットアウラと直接の面識がないインデックスがもむもむと口を動かしながら言った。
 ちなみにここは学園都市第四学区のちょっと上条さんでは手の出ない高級レストランである。久しぶりの豪華な食事にインデックスは欣喜雀躍、改めてみる彼女の食欲にアリサは吃驚仰天、食費という概念を全く考えていないであろうインデックスの淀みない咀嚼に上条は戦々恐々である。
「うん。最初はちょっと怖いなって思ってたけど、とっても優しい人だよ」
 そういってアリサはにっこり笑った。その笑顔に上条は思わずどきっとさせられる。
 ごまかすように、訊いた。
「で、でも、シャットアウラの耳はどうなったんだよ。また、前みたいに音楽が――」
「ううん、それは大丈夫。今度は奇蹟を起こしたいって願いじゃないから。その代わり、私の歌に奇蹟の力はなくなっちゃったけど……」