兄弟の絆
ゾロアークは、ルカリオの真上を取った。
ゾロアークは、きあいだまを放った。
その時、ルカリオと水戸部の目が開いた。
ゾロアークの放ったきあいだまの場所には、ルカリオはいなかった。
(笠)「な・・・!うしろだ!ゾロアーク!」
いつの間にか、ゾロアークの後ろにいた。
笠松が気が付いた時には遅かった。はどうだんをもろに受けてしまった。
ゾロアークは、そことから落ちた。
ゾロアークは、戦闘不能になった。
(笠)「くっそ~まただめか・・・いいところまでいったんだけどな・・・」
(日)「いえ・・・笠松さんは、すごかったですよ。水戸部の目を試合中に開かせたのは、初めてです。」
(笠)「そうなのか?」
(伊)「はい。多分水戸部も本気になったんですよ。」
(水)「・・・・。」
水戸部もうなずいた。
(笠)「そうか。久しぶりに熱い勝負だった。ありがとな。」
(日)「次は、全国・・・・」
その時、外から大きな音がした。
(笠)「なんだ!?」
全員は、外に出た。
(黄)「大変っス!笠松先輩!」
(笠)「なんだ?何があった?」
(黄)「はい。変な連中が、この学園のポケモンを全部持って行ってしまったんです。」
(笠)「何!?」
(黄)「俺のポケモンたちが、頑張っているんですが・・・あっ!ヘリ!逃げられてしまいました・・・」
ヘリコプターは、すぐに姿をけし飛んで行ってしまった。
(笠)「くそ・・・」
(日)「笠松さん。俺たちも犯人逮捕手伝います。」
(笠)「ああ・・・ありがたい。」
(伊)「でも、どうやって探す?」
その時、伊月の隣で、水戸部がエーフィをだした。
(水)「・・・・・」
水戸部のテレパシーでの支持にエーフィはうなずいた。」
(山)「順兄・・・水戸部さんは、何を支持したのな?」
(日)「多分・・・エスパータイプの能力で見つけてるんだと思う。テレパシーというのは、それに集中すると場所も特定位置もわかるものだからな。」
水戸部は、エーフィが探している間にサーナイトも出した。
エーフィは、水戸部の方を見てうなずいた。
次に、水戸部は、サーナイトに指示を出した。
(笠)「テレポートか・・・ちょっと待ってくれ。黄瀬。お前は、ここら周辺の修理を頼む。」
(黄)「わかりました。」
(日)「そうだな・・・沢山で行っても・・・・大変なだけだしな。よし・・・俺と伊月と水戸部で言ってくる。ここら周辺は、任せた。」
誠凛の皆は、うなずいた。
(山)「順兄!俺も!俺も行きたい!」
(日)「・・・・いいか?水戸部・・・」
水戸部は、うなずいた。
こうして、五人は、テレポートで移動した。
山に着いた。
(日)「ここらへんに、いるのか・・・」
水戸部は、エーフィとサーナイトを戻した。
(伊)「なるほどな・・・ここら辺に基地があるけど、いきなり基地に行くと見つかる可能性がある。というわけか?」
(水)「・・・・」(コクコク)
五人は、静かに歩き出した。
少し歩くと基地の様なものが見えてきた。
(伊)「あれか・・・どうする?」
(日)「え・・・俺こういうの考えるの苦手だ・・・」
(山)「俺も~」
(笠)「そうだな・・・この際・・・二手に分かれるか。」
(伊)「ですね。じゃあくじでも・・・・」
伊月は、あみだを書き始めた。
そして、チームが決まった。
笠松、山本
日向、伊月、水戸部
のチームだ。
(笠)「じゃあ、二つ扉がある。別々のルートで行こう。できれば、中のボールが補完されているところで合流。」
(日・伊・山)「了解!」(水)「・・・・」(コク)
笠松・山本チーム
(笠)「よしこっちだ・・・」
(山)「はい!」
二人は、見つからないように入った。
(笠)「そういえば、お前。日向の弟だっけ?」
(山)「あ・・・いえ。本当のじゃないんです。だから・・・俺あんまり人を嫌いになったりとかしないんですけど、あの時は、順兄とは、すぐに打ち解けられませんでした。」
(笠)「どうやって仲良くなったんだ?」
(山)「・・・・・今もそんなに仲がいいわけじゃありません。家では、あんまりしゃべってないですし・・・あれは、いわゆる演技です。おやじから演技でもいいから外にいるときは、中の良いふりをしろと言われているんで・・・」
(笠)「そうだったのか・・・でも、日向は、仲良くしてると思ってるんじゃないか?今日の朝メールが来たぞ。」
(山)「え・・・?」
(笠)「今日、久しぶりに武から、喋ってもらえたってうれしそうに。」
(山)「あれは・・・おやじの目の前だったから・・・避けようにも避けられなくて・・・でも・・もしそうなら・・・」
山本と笠松は、話しながらも着々と基地の中に入り込んでいた。
・・・・・
(日)「なあ・・・二人とも・・・」
(伊)「どうした?」
伊月と水戸部は、首を傾けた。
(日)「いや・・・もしさ。弟や妹が話しかけてこなくなったらどうする?」
日向は、二人に妹や弟がいることを思い出し、いきなり質問してきた。
(伊)「どうするって言われても・・・」
水戸部は、ポケットからメモ帳とペンを取り出して何かを書き始めた。
そこには・・・
・・・・僕は、自分から声をかけてみる・・・・
と書いてあった。
(日)「・・・声を・・?」
日向は、少々疑問に思ったことは隠した。
(日)「なるほど・・・伊月は?」
(伊)「俺か?俺は・・・・ダジェレを言う!」
(日)「あ~お前に聞いた。俺がバカだった。」
(伊)「なんだよ!まあ、とにかく!俺も水戸部と一緒ってことだよ。」
(日)「そうか・・・・」
水戸部は、また何かを書いた。
・・・・山本君とうまくいってないの?・・・・
と書かれていた。
(日)「いや・・・・なんでもない!ありがとな!水戸部!」
(伊)「俺は!?」
三人は、そんな話をしながら乗り込んだ。
・・・・・
(笠)「くそっ!警備が多い。」
(山)「どっかに隠し通路とかあれば・・・」
(笠)「ああ・・・水戸部のルカリオがいれば・・・それかエスパータイプ・・・」
(山)「あ!そっか!いけ!ビクティニ!」
(笠)「なるほど。ビクティニを持っていたな。」
(山)「はい!ビクティニ。この基地の地形を調べてくれないか?」
ビクティニは、うなずきエスパーの能力を使った。
そして、基地の地図が出来上がった。
(笠)「よし。これで完璧だな。」
二人は、その地図を頼りに進んだ。
(山)「ここを右・・あっ!順兄!」
そこで、ばったり日向たちに会った。
その時、サイコキネシスみたいなのが山本を捕まえた。
(山)「うわっ!これってサイコキネシス!見つかったのな!」
ビクティニは、それを追いかけた。日向達もすぐに追いかけた。
しかし、曲がった先には、山本はいなかった。
(日)「武・・・・くそ!」
日向は、一人で走ろうとした。
(笠)「待て!日向!」
笠松に手を取られた。
(日)「話してください!武が!武が!!」
バシン!
日向の右頬に痛みが走った。
同時に笠松の右手にも痛みが走った。
(日)「何すんだよ!」
日向は、笠松に殴り返そうとした。
しかし、その拳を伊月と水戸部で止めた。
(日)「放せ!お前ら!」
(水)「・・・・・・・いいかげんにしなさい。」