the second arrival
猫の集落2
少女はやっと出口まで這い出ると、服をはたきながら立ち上がる。
猫が少女に向き直り、
アキ:
「エリス、ようこそ我が集落へニャ♪」
エリス:
「おぉ~ここがアキ達の棲んでるトコぉ?凄いね♪」
そこは、来た道とは裏腹にかなりの広さがあり、
ココット村の2、3倍ほどの広さがあった。
真ん中は円状に石段が組まれ、少し小高くなっていて、左右に猫サイズの民家が何件かならんでいる。
そして正面奥には大樹というに相応しい樹が一本立っている。
エリスがその樹に見とれながらアキに話しかけた。
エリス:
「そういえば今日何しに来たの?」
アキ:
「ンニャ、そうだったニャ~時間も無いから付いて来るニャ!あの大樹の下に酋長の家があるのニャ!」
すたたたた~と大樹の方へ走っていった。
エリスもそれに続くように走り出した。
作品名:the second arrival 作家名:ますたーど