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ますたーど
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novelistID. 46067
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the second arrival

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猫の集落3



大樹の根元には人間が中腰で入れるくらいの扉があった。
アキはその手前で止まり、

アキ:
「連れて来たニャ~」
と中にいる者に声を掛けた。
少しして、ギィィと木が軋む音を立てて扉が開きアイルーが一匹出て来た。
酋長なのだろうか、普通のアイルーよりも立派な髭を提げていた。

アキ:
「酋長、エリスを連れて来たニャ」

酋長:
「ふむ。話には聞いておるニャ~アキが世話になっとるそうだニャ」
エリスは、お世話されてます。とデヘヘと笑ってみせた。

酋長:
「ふむ。では行くとするかニャ」
酋長がエリスとアキに目で合図をする。

エリス:
「…ねぇアキ、そろそろ教えてよ~何するの?」

酋長:
「ンニャ~アキ、教えずに連れてきたのかニャ?」

アキ:
「ビックリさせようと思ったのニャ~」
そう言うとアキはエリスに向き直り、今日の目的を話しだした。

アキ:
「エリス、この前エリスが作った小タル爆弾でドスゲネポスを一撃だったニャろ?そんな事ウチらアイルーならまだしも普通のハンターには出来ないニャ~。だからエリスには才能があるのニャ♪」
才能があると言われて恥ずかしいのかエヘヘ~と笑いながら両手を下で組み身体をウネウネとさせている。

アキ:
「その才能をより開化させるためにここに連れて来たのニャ」

エリス:
「そうなんだ~、でぇ、何をするの~?」
今度は酋長が説明をはじめた。

酋長:
「簡単だニャ。今から爆弾を一つ作って、この木の上から見える池で爆破させ、どれ程強力かを計るだけニャ♪そして規定以上の威力なら称号とイイ物を授けるニャ」
そういって酋長の家の上を指差す。そして、
〝イイ物〟という単語にエリスの眼が輝く。

エリス:
「は、はぅぅ~!…あ、でも私、爆弾持ってきてないよ?」

アキ:
「エリス、ここはアイルーの集落なのニャ~材料ニャんていくらでもあるのニャ~♪」

酋長:
「ふむ、では付いて来なさいニャ。材料庫に案内するニャ」
そう言って酋長が先頭を歩き始め、それにエリスとアキも続く

エリス:
「凄いの作っちゃうんだからね~アキ、楽しみにしててね♪」

アキ:
「期待してるニャ♪」

作品名:the second arrival 作家名:ますたーど