the second arrival
猫の集落5
酋長の家の扉の右側に梯子が掛かってあり、10m程登った所で一旦ハシゴが途切れていて、5m四方くらいの足場が組んであった。
そこにバリスタのような物が設置されていてエリスの作った爆弾がセットされていた。
下にいた時は分からなかったが、大樹の裏には大きな湖が広がっており、それなりにいい景色が臨めた。
アキ:
「エリス、ここから向こうの湖に向かってバリスタで爆弾を投げ込むんだニャ」
アキがやっと登ってきたエリスに説明をする。
「へぇ~、よく分かんないけど楽しみだよ♪」
アキ:
「ニャー。じゃぁさっそくぶっ飛ばすかニャ!!」
エリス:
「おー♪」
その掛け声と共に爆弾を運んできた3匹のアイルーがテキパキとバリスタの発射準備をする。
少ししてこちらを向いて親指を立てる。
それを見たアキがエリスの方を向いて了解を得る。
エリスも緊張しているのか、静かに頷き返す。
アキも頷くとバリスタのレバーを掴む2匹のアイルーにokサインを出す。
2匹はお互いを見合わすと、同時にレバーを押し倒した。
ガチャンッ
ガッ…バシュン!
エリスの大タル爆弾は一直線に湖を目指し、ほぼ中央に着水した。
作品名:the second arrival 作家名:ますたーど