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ますたーど
ますたーど
novelistID. 46067
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The world make kaput <2章>

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エリス



プク~…
見事なまでに綺麗な楕円を描き膨らみ続けるソレは、表面積の限界をむかえ、弾けた

パチンッ

エリス:
「…ふぁ?」
目が覚めても起き上がろうとせず、ぼや~っとしていると声をかけられた。

アキ:
「ニャ~起きたかニャァ」

エリス:
「あ、おはようアキ」

アキ:
「おはようニャァ♪さっきラウルが来て昼までには戻るって言って出掛けたニャ」

エリス:
「えー!私置いてけぼりー?」

アキ:
「エリスがこんなに早く起きるとは思わなかったニャー。眠くないのかニャ?」

エリス:
「ん~眠くはないけどぉ…」

…グゥゥ~…

エリス:
「えへへ」

アキ:
「エリスらしいニャ~すぐ用意できるから顔でも洗ってくるといいニャ♪」
ケタケタと笑うと台所に向かって歩き出した。
エリスも顔を洗うため裏に流れる小川へと向かった。

エリスが戻ってくる頃には良い匂いが漂っており、アキがパタパタと走り回っていた。

アキ:
「お待たせニャー!今日のメニューは頑固パンと猛牛バターにドッカンスープだニャ♪」

エリス:
「ありがとう♪んじゃ、いっただきま~す♪」

ガブリ…ギチギチッ…

頑固パンに猛牛バターを塗ってかぶりつくエリス。
名前のとおり頑固な堅さに苦戦しながらもなんとか噛み切る。

エリス:
「もぐもぐ…ん~、でもラウルさん帰ってくるまで暇だぁ~もぐもぐ」

アキ:
「それニャらエリスもクエストに行けばいいニャー。簡単なものなら1人でも行けるんじゃないのかニャ?」
アキはドッカンスープにフーフーと息をかけ冷ますのに必死みたいだった。

エリス:
「もきゅもきゅ…う~ん、そうしてみよっかな♪ごくん」
そう決めるとドッカンスープを一気に飲干し、
「ごちそうさま♪」
と言ってパパッとポーチに道具を詰めてドスバイトダガーを手に取った。

エリス:
「んじゃ、行ってくるね♪」
アキの方に向いてパタパタと手を振るエリス

アキ:
「気を付けていってくるニャ~♪」
バタン…と扉の閉まる音がして1人になったアキは…未だスープと格闘していた。



「ニャー…熱く作りすぎたニャ…」