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Wizard//Magica Wish −14− 最終回

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−はーい、それじゃあ自己紹介いってみよー−


「あああの…っ…私…暁美…ほむらです。どうかっ…よ、よろしくお願いします…」


これは…この子は、ほむらちゃん?
そっか…昔は三つ編みでメガネかけていたんだ。

ということは…これは、ほむらちゃんの始まりの時?



−ねぇねぇ暁美さん!部活とかやっていたの?−
−前はどこの学校だったの?−

「あ……えと……」

−すっごい長い髪だよね~編むの大変じゃない?−
−部活とかやってたの?−



「ちょっとごめんね!みんな!」

「…っ…?」



この子は…まどかちゃん?


「暁美さん、休み時間は保険室でお薬飲まないといけないの!」
−そうだったの?−
−ごめんね、暁美さん−



「あの…えと…」
「私、保険委員なんだ!場所、わかる?」



これは…過去なのか?
いや、違う…そんなものじゃない。

どういうことだ?



「ごめんね、転校生って珍しいからみんなはしゃいじゃって!」

「その、…さっきは、ありがとうございました…」

「そんな緊張しなくたっていいんだよ、クラスメイトなんだから」


ほむらちゃんは転校生だったのは知っている。

けど、最初からクールだった、って さやかちゃんが…。


こんな、内気な感じではなかったはずだ。



「私、鹿目まどか。まどかってよんで」
「えっ…」
「だから私も ほむらちゃんって呼んで良いかな?」

「そんな…私…あんまり名前で呼ばれたことなくて…変な名前だし…」
「そんな事ないよ!カッコイイと思うな!」
「名前負けしてます…」

「…っ…だったらさ!ほむらちゃんも、カッコ良くなっちゃえば良いんだよっ!」

「…え?」


それから、幾度と映像が流れていく…。

既にまどかちゃんは魔法少女、帰宅途中の時にほむらちゃんは魔女に襲われた。
そんな時、まどかちゃんは彼女を救った。

いつの間にか、内気なほむらちゃんの周りには まどかちゃんと、マミちゃんが存在した。

彼女達に着いていくにつれて、いつしか憧れるようになった。



だが…





なんだ…何と戦っている?






『アハハハハハっ!アハハハハハハハっ!!』

っ!!?




なんだ…なんだあの巨大な魔女は…

知らない、あんな魔女、見たことが無いっ!!



っ…まさか…



嘘だろ…あれは…






「…じゃあ、行ってくるね」

「そんな…巴さん…死んじゃったのに…」

「…だからだよ」



嘘だ…。

ほむらちゃんをずっと苦しめていたのは…



「…っ…『ワルプルギスの夜』を止められるのは、私しかいないから」
「無理だよっ勝てっこない!!一緒に逃げよう?誰も鹿目さん恨んだりしないから…」

「…ほむらちゃん」


あれが…俺なのか?


俺が、魔女化した姿が…あれだというのか!?


「あなたと友達になれて嬉しかった。今でも自慢なの。あの時…あなたを救えたこと。私、魔法少女になって、本当に良かったって、そう思っているんだ」

「嫌…行かないで…」

「さようなら…ほむらちゃん」




そうか…そういうことだったのか。


ずっと苦しめていたのは…俺。

ずっと辛い思いをさせていたのは…俺。


彼女はその後、インキュベーターと契約し、魔法を得た。
それも…時間を操ることが出来る魔法。

それを使用することによって、何度も時間を繰り返していた。

だが、その度に俺は まどかちゃんを何度も殺した。


ほむらちゃんが俺を恨む理由。

やっとわかったよ……。





・・
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