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fate/destruction

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Episode.4



授業も終わり、後は帰るだけとなった。

早めに帰ってアサシンに聖杯戦争について、
相談しなくてはならない。

急ぎ足で廊下を歩いていると、
あまり見かけない青年が反対側から歩いてくる。

もしかしたら、転校生か…

そんな事を考えて青年とすれ違うと、
その瞬間軽く肩を叩かれ囁かれる。

「じゃあな、長文さん。」

謎の青年にいきなり名前を呼ばれて驚き、
振り返るがそこには誰も居なかった。

彼は私の事を知っているのだろうか。

いや、そんなことより急いで家に向かわなくては。

少し急ぎ気味に校舎を出ると、
一瞬眩暈を起こして膝をついてしまう。

スッと、先程まで立っていたところを、
細い矢が通って地面に突き刺さる。

「な、何!?」

驚いて周囲を見渡すが、
人影はどこにも見当たらない。

嫌な予感がする。

周囲には誰もいないはずなのに、
殺意がこっちに向けられているというのを感じる。

このままだと殺される。
そんなのは嫌だ…!

全力で校庭を走り抜け校門に向かう。

あと、10mで校門に届く…
それなのに、右肩に鋭い痛みが走り地面に倒れ込む。

よく見ると右肩に先程、
僕を狙っていた細い矢が刺さっている。

ずきずきと痛み続ける肩から細い矢を、
痛みに耐えて無理やり引き抜く。

「なんだ、その程度か?」

何処からともなく、
現れた青年が私を見降ろしてニヤリと笑う。

「ま、サーヴァントとすれ違ったのに、
 全く気付かないようなマスターなんてそんなもんだろうな。」

「サーヴァント…!?」

なんて事だ…
さっきすれ違った青年が、
サーヴァント―――アサシンと同じ、英霊だったなんて…

「これで一組脱落だ。
 様子見の予定だったが、
 こんな警戒心皆無なマスターなら、
 ここで死んでも問題無いだろう。」

クロスボウを私に向けて構える。

このクロスボウがさっき私を撃った弓矢なのだろうか。

弓が武器ならば、
このサーヴァントのクラスはアーチャーのはずだ。

悔しい、せっかくクラスを知ることができたのに、
こんなところで死んでしまうなんて。

彼がクロスボウの引き金を握った瞬間、
情けない事に私は気を失った。

作品名:fate/destruction 作家名:すのう。