スターサインプリキュア☆
『おぉー…』
「お、さっきの方ですか、人数が増えているようだ…。」
「おやじ!連絡遅くなってすまねぇな!」
やっぱりお父さんだったんだ…!
「アルカス!お前は全く…パートナーのプリキュアと出会えたなら一報くらい入れろ!」
「ごめんなさい、アルカスのお父さん、私からも謝ります。何だか私達も慣れずにいたのでいつの間にか日が過ぎていたんです。」
「ほんと、ごめんなさいね!」
「あ…ボクは元気だと、お父さんに伝えて下さい!」
ハルちゃん、ピーコちゃん、ロタ君が次々とスターウォッチの前で声をかけた。
「ふむ…まぁ皆元気なら問題ない。よくぞパートナーを見つけてくれた。感謝するぞ。スタージュエルはどうだ?集まってきているか?」
「今10個だな。」
「77個まではまだ遠い、頑張ってくれ。」
「あ、あの、この宝石って全部この辺りに散らばっているんですか?」
私は何となく聞いてみた。
「それは…私にも分かりかねる。しかし、地球へ飛ばしたことは確かなはず。それにスタージュエルの事だ、何か力の導きによってどこかへ飛んでいった事でしょう。という事はあなた達プリキュアの特別な力に導かれたという可能性は十分にある。」
「でも、私達はハルちゃん達に会うまでは普通の人間でした。」
「特別な力なんて…何かを習っているわけでもないし。私達と出会う前にスタージュエルは散らばっていったはずだし、やっぱり分らないですよね…。」
「遺伝子レベルで私達は何か特別な力が宿っていたとでも?」
「全ては星が導いた事です。私からはそうとしか言えません。ですがきっとどこかで、何か繋がりがあって今皆さんはこうやって出会っているのです、プリキュアとしても同じく。スターウォッチは素質のあるものにしか力を使うことは出来ません。皆さんは選ばれし戦士なのです。」
「なんかかっこいい…!」
「あなた達の力を合わせれば必ずや全てのスタージュエルが集まる事でしょう。これからまだまだ困難が立ちはだかる、しかし私も遠くのこの星で祈っています。どうか我々のこの星と…あなた達の地球を守るために力をお貸し下さい。」
『はい!』
「あぁ、ところで皆さんのお名前をちゃんと聞いておいてよろしいですか?」
「あ、はい!私、相武みのりです!キュアアルサです!」
「キュアレプスの真瀬結姫です。」
「キュアパーボの野木春菜です。」
「キュアデルフィナスの蒲生星羅です。」
「皆さん、どうぞよろしく。ところで…みのりさんでしたね。」
「あ、はい。」
「私事で申し訳ないが、アルカスはみのりさんに迷惑かけてないでしょうか?」
「ないない!ないな!な?いやー人間界のちくわってやつすんげー美味いんだぞ!
パートナーとしての役目もちゃーんと果たしてるし、全く問題ねぇな!!」
『…。』
「…申し訳ない…。本当に申し訳ない…。」
「い、いえいえ…!やんちゃな男の子だけど悪い事はしてませんよ。せいぜい大きないびきを掻いたり、寝相がすんごく悪かったり、ちくわをねだって暴れたり、口と性格がちょっとひねくれてるかなって程度ですから!」
「…。」
『…。』
「みのり…。」
「それ、フォローにも何にもなってないわね…。」
「私はそれが今の現状だとしたら包み隠さず話すというのは変に隠すより好感が持てるけど。」
作品名:スターサインプリキュア☆ 作家名:☆Milky☆