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「うわぁぁぁ、がふっ。」船体が激しく揺れて俺たちはあちこちに体を打ちつけられる。
「わ…わぁぁぁ、ボクの鉢の水がぁぁ。ボク、水が無いと生きられないんだぁぁ。」ロタはイルカだ。
イルカが陸で暮らすことは出来ないのでいつも水を入れた鉢で陸では暮らしている。
鉢ごとジャンプしながら前に進むのだけど、水も入ってるのに重くないのか、いつも疑問に思う。
「水のストックなんて持ってきてねぇぞ。ここは宇宙だから一応無重力…ぐわっ。だから、水も浮いてるんだし、水が浮いてるとこに泳げ…ばふっ。」
「無理だよぉぉぉ！！！」
「せ、せっかく綺麗に髪の毛も整えたのに色んなものが飛んできてぐちゃぐちゃじゃない！どうしてくれ…ぎゃっ！」
「私はこういうスリルがあるの結構好きかもしれないわ！だけど物がぶつかってくるのだけは…。あっ！！ロタの鉢が…！」ごぉぉん。
これは、ひどい…。本気で地球に辿り着くのだろうか…。うっ…。