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スターサインプリキュア☆

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「ん…んん…」
「先輩…。」
「あれ…私…なんで…?」
「…ん、あれ、俺寝てたのか?」
「花見の途中だったよな…?お弁当を食べて…あ、あの2人は?」
「先に帰ったわ。ちょっとやんちゃな子達で暴れて…あなた達はそれを止めようとして木にぶつかって気を失ったのよ。」
星羅さんは表情を変えずに冷静に説明する。
「…そんな気もするわね。」
「ああ。」
それであっさり通じるのもすごいと思ってしまった。
「で、その2人は?」
「先に返したわ。」
「そう。ま、せっかくだから後は私達で楽しみましょ。」
「そうね。」
「あ、あの真瀬さんって歌上手そうだよね。」
プリティーズ好きの日野先輩がそう結姫に言う。
まさか…。
「良かったら歌ってよ。」
やっぱり…。
「ええええ、そ、そんな無理です無理です…。」
結姫は顔を赤らめて断る。
私の前で歌う時だって恥ずかしがるからそれは無理なお願いだろうと思った。
「無茶ぶりしちゃかわいそうよ。気にしない方がいいわ、真瀬さん。」
西森先輩はしれっとした目つきで日野先輩を見てそう言う。
「じゃあ俺が一発芸でもやってやろう。」
大崎先輩がそう言ってスッと立ち上がる。
「ハハッ!ぼく、プリティーマウスだよ!」
『…。』
「あ、あれ…?似てない…?」
「しょうもなさ過ぎて言葉も出なかったよ。退場しろお前!!」
「なんだと!じゃあお前なんか出来んのかよ?」
大崎さんはどうもレインボーランドにいるプリティーマウスの声真似をしたみたいなんだけど、みんなどう反応すればいいのか分からなかった。
少し可哀想な気がしたけどまあいっか。
「じゃ、言い出しっぺの俺がお前の100倍いい芸を見せてやろう。」
日野先輩は大崎先輩を押しのけ堂々とみんなの前に立つ。
「ゴホン、いいか。真のファンなら恥じらいを捨てて堂々としなければならない!
一途に思い、それをさらけ出せる者こそが真のファンだ!」
「はぁ?」
「何が言いたいのかしら…。」
みんなの反応はイマイチ。日野先輩は何をするんだろう…?
「〜♪みんなを笑顔にしたいから私達は今ここにいるんだよ
困った時、泣きそうな時、怒った時。どんな時でも私達が駆けつければとびきり笑顔に〜♪」
『…!!』

あれは…プリティーズの曲、「Smile&Happy」だ…!
しかも歌も踊りも上手い…!
なんかすごいよ、日野先輩!
「〜♪P!R!E!T!T!I!E!S! Pretties☆〜♪」
結姫も立ち上がって歌って踊る。
「結姫…!」
「わ、私も一緒に歌います!みのり、あれ、分かるよね?」
「うん!私も何回も聞かされたもんね…!」
『〜♪手を繋げばみんな友達♪〜♪』
「フレンズ☆」
この歌は掛け声を入れるところもたくさんあって結姫が歌う時には私もいつも掛け声を入れていた。
2人とも息がピッタリで綺麗にハモっていた。
私達も一緒に見様見真似で踊ったりして楽しんだ――