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スターサインプリキュア☆

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『きゃぁぁぁぁあ!』
ドンッ。
私達は地面に叩きつけられてしまった。
「いてて…変身してないから結構きつ…」
ドドドドドド…
『!?』
「俺のパンツがねぇぇぇぇぇえ!!!」
「ワンワンッ!」
「あれは…」
『青春親父!?』
「ぷっ。」
私と結姫と春菜さんのハモりに星羅さんがまた吹き出す。
「…まさかこんなしょーもないところに辿り着くなんて思わなかったわ。でももうやり直しは利かないし、ここがあなた達の墓場よ。」
「ど、どういう意味!?」
「ここではこの物語の目的を達成しないとここからは出れない。要するに…」
そう言ってメシエは親父さんの方を指差す。
「俺のパンツどこいったぁぁぁぁあ!?」
『…。』
要するにパンツを取り戻さないとダメってわけか…。
「と、とりあえず変身よ!!」
『はい!』
『プリキュア・スターサインイリュージョン!』
「こぐま座の溢れる勇気!キュアアルサ!」
「うさぎ座の優しき心!キュアレプス!」
「くじゃく座の強き想い!キュアパーボ!」
「いるか座の美しき旋律!キュアデルフィナス!」
『光り輝く4つの星座!スターサインプリキュア!』
「うーん…このセリフも5人になったら変えないといけませんね…。」
「い、今そんな事言ってる場合じゃないでしょ!」
「あはは。」
「ワンワンワンッ!!!」
「どこいったぁぁぁぁぁあ!?」
『きゃっ…。』
親父さんの走りで起こる風圧だけで私達は飛ばされてしまう。
「お、親父恐るべし…って春菜さん!春菜さんがこの物語一番知ってるじゃないですか!
さっさと親父さんのパンツを取ってきてここから出ましょう!」
「分からない…。」
「え…?」
「分からないの…この物語はまだ完結してなくて…結局この親父は今もずっとパンツを追いかけて世界中を旅しているのよ…。」
「な…。」
「あ、あの、でも…空飛ぶパンツだからパンツは空を飛んでいるんじゃ…!」
レプスはひらめいた!というような顔でそう言う。
「ええ。ほら…。」
パーボが上を指差すと親父さんのパンツらしきものが羽を生やして空を飛んでいた。
「なーんだ簡単じゃないですか♪ささっと終らせましょう!」
「ちょっとま…」
「集え!こぐま座の力よ!プリキュア・アルサアロー!」
私は光の矢で見事にパンツを射止め…
キーーーーン!ピュゥゥゥウ!
「ひゃぁぁぁああ!か、カウンター!?」
矢は跳ね返り私に真っ直ぐ向かってきたが、私は間一髪で避けることが出来た。
「確かにパンツは空を飛んでいる…。
でも何かで守られていて今まで雨にも雷にも鳥のふんにも負けたことがないのよ…。」
「打つ手はないって事ね。」
「そ、そんなぁ…。」
「ここまでのようね。」
「メシエ…。」
「もしかしたらこのままあたしが勝っちゃったりして?そうしたらそれはそれで都合がいいわ。」
「私達が簡単に諦めるわけないでしょ!!ねぇ!?」
『…。』
「ちょっと、みんなー!」
「で、でもアルサ…あまりにも策が無さ過ぎるよ…。」
「いつものようにダークマターを倒すって方式ならどうとでもなるけど…。」
「そうね…物語が完結していない限り、パンツが戻ることは……あ。」
「何か浮かんだの?パーボ。」
デルフィナスはパーボの様子を見て声をかける。
「メシエ…要するにあの親父さんが満足すれば帰してくれるわけ?」
「さぁ?知らない。でもどー考えたってあの変なやつは説得も何もできそうにもないけどー?」
「…。」
「パーボ…?」
「少し力ずくだけど…可能性が無い事はないかも知れない…。」
そう言ってパーボは私達を集めひそひそと話をする。
「どーせ何やったって無駄よ。無駄無駄!」