スターサインプリキュア☆
「じゃあこれで解散よ。」
その声と共に私達は各自の役割を果たすべく動き出す。
「おーい、ワンコ!俺達と遊ぼうぜ!」
「あっちの方が広くていいと思いますよ♪」
「ほらほら、こっちよ!」
「ボ、ボ、ボクにはあんまり近づかないでね…。」
「何言ってんだ、お前の鉢に興味津々じゃねぇかよ!」
ゴンッ!
「ワンワンッ!!!」
「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」
アルカス達はおじさんと共に走る犬を引きつける。
ロタ君が少しかわいそうだけど…頼んだよ、みんな。
「おーじさん!あんまり焦るとよくないですよ!」
私は走るおじさんに笑顔で声をかける。
「ああん!?」
「い、意外と怖い…。」
「おーじさん♪その格好、寒くないんですか?風邪引いちゃいますよ?」
レプスがとびきりの笑顔でそう声をかける。
「君…べっぴんさんやなぁ。」
「本の通りね。」
デルフィナスが上からスッと飛び降りてくる。
「あ…あんた誰や!!で、でもなかなかええ体つきしとるなぁ…。」
親父さんはじろじろとデルフィナスを眺めている。
「ふぅ…呆れるわね。そんなんじゃあなたの探しているもの、いつまで経っても見つからないわよ。」
「な、なんやて…!?」
「そう興奮しないで落ち着いて話でもしない?」
「な…何の話や…?」
「私、数年前に母を亡くしたの。」
「なんやて…?そ、そらかわいそうに…。」
「それで結構色々無茶しちゃったみたいでね。
私自身は気が付かなかったんだけど、周りに色々迷惑かけてたいたいなのよ。」
「そうなんか…。」
そう話す親父さんの動きは確かに止まっていた…。
作品名:スターサインプリキュア☆ 作家名:☆Milky☆