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スターサインプリキュア☆

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「う…う…うぉぉぉぉん…!ええ話やなぁ!!強く生きるお嬢ちゃんに、夢を追いかけて勉強に励むお嬢ちゃん、はたまた夢を探して前に進むお嬢ちゃん…あんたらええ子やぁ…おっちゃんは感激やー…!!
うぉぉぉぉん!」
「おじさん!」
『パーボ!』
パーボがいいタイミングで帰ってきた。
「うっ…あんた…何か見た事あるな…。」
「これ、食べて。」
そう言ってパーボは何かが入ったパックを手渡す。
「これは…!みたらし団子やないか!」
「おじさんの大好物でしょ?」
「うぅ…こんな優しいお嬢ちゃんまで…。」
「あのね、おじさん。お願いがあるの。」
パーボは真剣な眼差しで親父さんを見つめる。
「なんやなんや?」
「私達を…ここから帰してくれないかな?」
「それは…俺のパンツが見つかってからやないと…。」
「分かってる…分かってる。でも今は出して欲しいの、お願い…。」
「そない言われても…。」
「私は…あなたの生みの親の娘よ。」
「え…あ、あああ!何かお嬢ちゃんの顔、見覚えある気がしとったんや!」
「私が帰って、必ずあなたの物語をハッピーエンドにさせてみせるから、パンツも取り戻せるように頼むから、お願い、おじさん…。」
そっか…これからもお話は続くもんね。それを描けるのはパーボのお父さんだけ…。
親父さんはしばらく黙り込んだ後、そっと口を開く。
「そうか…分かった、頼むで。」
「おじさん…!」
私達はみんなで顔を見合わせ喜ぶ。
「おーい、団子!団子!」
「ワンワンッ!」
親父さんがそう呼ぶとアルカス達が引きつけた犬が戻ってくる。
「い、犬の名前…団子だったんだ…!」
「お疲れ、ピーコ。」
「はぁ…疲れたわよ春菜。」
「ふぅー、任務完了ってとこだな!」
「鉢が割れなくて良かったよぉぉぉ…。」
「でも、団子ちゃんかわいかったわ。」
アルカス達も無事に戻ってきた。
「みんな、お疲れ様!」
「お客さんのお帰りやて。ハッ!」
そう言って親父さんが大きくジャンプをすると同時に、地面が揺れて地面からゴゴゴ…上へ伸びる階段が出てくる。
『わぁ…。』
「この階段あんまりは持たへんからさっさと上に上がりや!」
『おじさんありがとう!!』
そう言って私達は階段を上っていく。

「おじさん…。」
「ありがとうな、春菜ちゃん。」
「ワンワンッ!」
「おじさん…名前…!」
私はおじさんをじっと見つめる。
「知っとったで。元気でな。」
おじさんは笑顔で手を振ってくれた。
「…うん!」
私も手を振り返し階段を駆け上がっていく。
するとだんだん光が近づいてきた――――

「…ほんとに説得出来るとはね。」
「あんさんやな?あのお嬢ちゃん達ここに連れて来たのは。」
「そうだけど。」
「おおきにな。」
「はぁ?」
「おおきに…や。」
「調子狂うわね。」
そう言ってメシエもすっと上に上がっていく。
「お嬢ちゃん!」
「…?」
「人生悪い事ばっかちゃうからな!」
「…。」