スターサインプリキュア☆
「はぁはぁ…」
春菜は星羅の横でへたり込む。
「お疲れ…さすがね…。」
星羅自身もだいぶ息が上がっているようだ。
「全力疾走ってこの事ねー。」
「100mくらいで何言ってるのよ、甘いわね。」
「そうだけど…。」
春菜は少しぷぅっとほっぺを膨らます。
「覚えてる?」
「え?」
「小学生の頃もこうやって…運動会で走った事あったじゃない。
まぁあの時のあなたは今と比べものにならないくらい足が遅かったけどね。」
「うー、今それ言う?星羅のいじわる…。」
「ふふっ、いいじゃない別に。」
「ま、これも?星羅先生のご指導の賜物です。」
春菜はいたずらっぽく星羅に笑いかけた。
「私が教えてあげたのなんて随分前でしょ。今回の勝負の結果はあなた自身が勝ち取った物よ。
どっちが1位でもおかしくなかった。いい勝負だったわ。」
「星羅…。」
「最近…毎日がすごく楽しくなった…。それはきっとあなたのおかげ。
そして…あの変な新入部員のおかげね。」
星羅は遠目でみのりの方を見る。
その視線に気付いたみのりは笑顔で2人に手を振っている。
「素直じゃないんだから。」
そう言いながら春菜はみのりに笑顔で手を振り返した。
作品名:スターサインプリキュア☆ 作家名:☆Milky☆