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「あーくっそー何で俺らは屋上待機なんだよ！！」
アルカスは仰向けになってバタバタと暴れている。
「しょうがないよ、アルカス君。下にはほら…人がいっぱい。」
「そうね。結姫さん達と一緒にいて何かあったら…って何やってるの？ピーコ。」
「スケッチよスケッチ！」
「スケッチ？あなた、絵を描く趣味あった…？」
ハルがそっとピーコの絵を覗き込むとそこには色んな人の服装が描いてあった。
「ファッション研究ね…。」
「そーよ！ほら、春菜達が来てるあれ、体操服って言うらしいわ！私らなんてせいぜい鉢巻じゃない！」
「そうね…基本的に服ってないものね。」
「ねぇねぇアルカス！あなた国王になったら学校の体育祭には体操服の着用命令でも作ってよ！」
「…お前、その頃には学校とっくに卒業してるだろ。勝手に着て国中走っとけよ。」
「ハッ！！確かに卒業してるわね…。」
「ボクは水さえあれ…」
「あなたは論外！！」
「…。」
『次はダンス部による創作ダンスです。』
「あ、結姫さんの出番ね！」
ハルは屋上から下のグラウンドを小さな双眼鏡を使って覗き込む。
「あら、体操服とはまた違った格好ね。スケッチスケッチ…。」