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スターサインプリキュア☆

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「星羅さん!春菜さん!」
「みのり!」
「間に合ったわね。」
「あーいたいた、部長!」
「あら日野君。」
日野先輩は軽く手を振って私達の前に現れる。
「日野先輩!」
「よっ。」
「大崎君と西森さんは?」
春菜さんが尋ねる。
「あぁ、あいつらは普通にクラスの奴らと見てるよ。」
「そうなのね。あなたはいいの?」
「俺はせっかくだから近くで見たくてね。」
「先輩、聞きましたよー結姫をダンス部に飛び入りさせたけど先輩自身は違うんですよね?」
「まぁな。俺はダンス部とは…」
「コンセプトが違う…と。」
「そこまで聞いたのか。」
日野先輩は苦笑いしている。
「私と結姫は親友ですから!」
『お待たせしました、ダンス部による創作ダンスが始まります。』
そのアナウンスの後に軽快な音楽が流れる。
「お、きたきた。」
部員達がくるっと体を回したりバック転をしながら入場してきた。
「わぁ…!」
「相変わらずダンス部はすごいわね。」
「そうね。」
「あ、真瀬さんいたいた。」
日野先輩のその声を聞いて私も視線を移すと結姫が笑顔で体を動かしていた。
「やっぱり俺のスカウトは正解だったな。」
「結姫をスカウトしたきっかけってやっぱり…」
「ああ、あの花見だよ。プリティーズファンの俺としてもあの完璧な振りとあの軽い身のこなし…
すごくいいよ。君もそう思わない?」
「え…ま、まぁ…。」
日野先輩の熱い語りに私は少し引いてしまった…けど、ここまで絶賛される結姫はさすがだなと思った。


「完璧な振りに軽い身のこなし…なぁ。あんた、俺の事言うてんか?」
「え…?」
金色の長髪で黒いコートを着た若い男が日野先輩の前に立っていた。
明らかに学校の関係者じゃない…!
「ええやん、若いねーちゃんいっぱいや。男の方はまぁ俺には敵わんけどな。
それにしたかて、ダンスがどうとか言ってる場合ちゃうわな。」
男は結姫たちの方をちらりと見てから再び日野先輩に目線を移す。
「俺のショータイム…あんたに付き合ってもらうで!はぁっっ!!!」
男はそう言って日野先輩に向かって右手を向けて黒いオーラを放つ。
それと同時に辺りが異空間に変わり私達以外の人はその場で気を失って倒れていく。
「うわぁぁぁぁぁぁあ!」
日野先輩はその男のオーラを浴びて倒れ込んでしまった。
「先輩!!」
「先輩!?」
その様子を見て結姫も駆けつける。
「1…2…3…4…。」
男は私達を指差して数えていく。
「あ…あなたは…」
「4人…あんたらやな。フィラメント様を困らせるプリキュアっちゅーのは。」
「フィラメント…?誰なのそれ…」
「ハッ、フィラメント様も知らずに戦っとたんか!?なんちゅーやつらや…。」
「…というかあなたどうして関西弁なの…?」
星羅さんが男に尋ねる。
「関西弁…なぁ。俺もよう分からん。スター・バーストに入った時からずっとこないな喋り方なんや。
そやから気にすんな♪」
そう言ってから男はすぅっと宙に浮かぶ。
すると、ドドーンと男の手に雷が落ちる…まるで、日野先輩から奪った光に何かの力を与えるように…。
それからも辺りは雲が光り、雷の音が鳴り響く。
「な、何これ…。」
「申し遅れたな!俺の名前はパルサー!フィラメント様の部下や。役に立たんバルジの代わりにフィラメント様からの指示を受けて来たんや。俺の完璧なステップ、よう見とくこっちゃな!
さぁ…ここに来る前に取ってきたこのスタージュエル…使わせてもらうで。」
パルサーはもう片方の手でスタージュエルを握り日野先輩から奪った光の入った黒い玉に近づける。
「全ての光を闇に変え、ブラック様の力に!スターバースト!!」
ドォォォォォン!
パルサーがそう叫ぶとそれに反応したかのように雷が黒い玉に落ちる。
そして黒い玉は形を変えて巨大化し…チアガールのような風貌のダークマターに変化した。
そのダークマターは2つの黄色いポンポンを持っている。
「マァァタァァァ!」
「俺のダークマター第1号や!お前のダンスでプリキュアらにご挨拶したり!」
「マーター!」
その様子を見て私達は自然と戦闘態勢になる。