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スターサインプリキュア☆

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「親父の説明によればスターウォッチの力がプリキュアの元へ導いてくれるって説明だったわけだ。」
「でも結局不時着だったじゃない。ということはやっぱり…」
私は選ばれた戦士なんかじゃなかった…。
「バカだな!ちょっとは考えろよ!」
アルカスのその言い方にちょっとだけムカッと来て私達は言い争ってしまう。
「な、何よ!小熊のくせに!」
「何だと―!?こう見えても王子だ!!」
「そんな生意気な王子、世界初…いや、宇宙初なんじゃないのー!?」
「何を言っても王子だ俺は!口を慎め!」
「うっわー超偉そう!そんなんじゃ国王なんて絶対絶対無理なんだからね!」
「はぁー!?そんなお前だってそんな情けねぇ考えだと絶対地球なんか守れねぇよ!プリキュア失格だろ!」
「…。」
プリキュア…失格…か。
「あ、え、えっと、その、今のは、だな…も、もちろん本気じゃ…と、時の成り行きで、だな…。」
「どないに弁明したってあかんやろ。今のはアウトやで。」
『!?』
「パ、パルサー!」
パルサーはしれっと私達の近くに座っていた。
「いつからいたんだよテメェ!」
「そんなのどーでもええやん。それよりあんたさ。」
「私?」
「そそ。黒髪のあんた。プリキュア失格なんて言われとるやん。俺んとここーへんか?」
「は、はい…?」
意味がよく分からない…。
「スター・バーストにこうへんかって聞いてんねん。どうせプリキュアなんて負ける運命やん?俺らが地球を手に入れたら人間なんて全員消える。あんたらももちろんや。せやから俺のとこに来て俺の部下として働いたら…消える事は絶対ないで。」
「誰があなたの部下なんかに…!」
「つれんやっちゃのー。俺、そう突き放されるとますます燃えてまうタイプでなぁ。」
パルサーが私の手をギュッと掴んでくる。
「っ!!な、何よ離して!」
「ええなぁ、その表情…お前もどうせ無理やって思ってんねやろ?当たり前や。スター・バーストには俺だけやない。フィラメント様もブラック様もおられる。どうあがいたってお前らに勝ち目はないんや。俺を倒したところでもっと強い奴らが手を打ってくるだけやで?せやから悪い話ちゃうやろ?」
「そ、それは…でも、でも出来ない!
例えあなたの言ってる事の方が正しいとしても私はあなたにはついて行かない!」
「な、何でや…?」
「あなたみたいな強引な人、タイプじゃない!離して!」
私は手を力ずくで振りほどいた。
「…ちぇ。その選択、大間違いやで。」
辺りが急に暗くなり雷が鳴り始める。
「あ、みのり!スタージュエルだ!!」
アルカスが自転車の方へ走っていく。
「おっと、邪魔はさせへんで。」
パルサーはスッと体を自転車の前に瞬間移動させて走ってくるアルカスを蹴り飛ばす。
「うわぁぁぁぁぁあ!」
「アルカス!!」
アルカスは飛ばされて階段を転がり落ちて倒れる。
「く、くそぉ…。」
「さ、ショータイムやで。全ての光を闇に変え、ブラック様の力に!スターバースト!」
ドォォォォォォン!
パルサーの手元に雷が落ち、その手で黒い玉を自転車に投げつける。
そして私の自転車は…ダークマターになった。
「マーター!!」
ダークマターは自力でもの凄い速さでペダルを回し、その体にビリビリと電気をまとっている様子だ。
「とりあえず…戦わなきゃ。
プリキュア・スターサインイリュージョン!」
私はオレンジ色の光に身を包み、変身する。
「こぐま座の溢れる勇気!キュアアルサ!」
「俺も一応フィラメント様直属の部下なんや。舐めんなや。」
パルサーの目つきが前より怖い気がする。
やっぱりタイプじゃないって断ったのがまずかったのかな…
いやいやでも、ホントにタイプじゃないんだもん!
「集え!こぐま座の力よ!プリキュア・アルサアロー!」
私はダークマターに向けて光の矢を放つ。
「マァァァ!!」
ダークマターはクネクネと動き矢をかわしていく。
「さ、さすがは小回りの利く私の自転車…。」
「あーもう、1人やったらちゃっちゃと片付けよっか。」
パルサーは右手を私の方へ向けて何かを叫んだ。
するとその瞬間私の体は黄色い光に包まれる。雷に…打たれたんだ。
「きゃぁぁぁああああああ!」
私はドサッと倒れ込む。
「み、みのり!おい、みのり!」
アルカスが駆け寄ってくるが体が動かない。
「プリキュア・レプスエーリアル!」
「っ!な、なんや!」
「よくもアルサを!!」
「ナイスよ、レプス!」
「それにしてもあのダークマターは電気をまとってる…不用意に近付くことは出来ないわね。」
声が聞こえる…みんなの声が…。
来て…くれたんだ…!
『アルサ!!!』
みんなが駆け寄ってくる…声や振動が体に伝わってくる。
「みん…な。」
私の倒れた体をレプスが優しく抱きかかえてくれた。
「あなたはつくづくバカなのは知ってるけど、こんなにあっさり倒れてしまうなんておかしいわ。
何かあったの?」
「そうよ、アルサ…あなたらしくないわ。」
デルフィナスとパーボが私にそっと声をかける。