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スターサインプリキュア☆

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「私は…本当はプリキュアなんて向いてない…。」
『え…?』
「私はたまたまアルカス達と出会って…バルジと出会って…戦う事になっただけ。全て偶然だったんです…。そんな私が何人かと手を組んだところでこいつらを倒せるわけがない…地球を守れるわけがないんです…。」
「アルサ…。」
レプスは心配そうに私を見つめている。
「じゃあたまたま組んだ私達と戦ったってどうしようもないって言いたいわけ?」
「デ、デルフィナス落ち着いて!そうは言ってないじゃない。」
「同じ事よ!フッ、情けない限りだわ。」
デルフィナスはキッとした目つきを私に向ける。
「ごめんなさい…でも…」
「ほんっとバカだよな!!お前は!」
「アルカス…。」
「たまたま?たまたま会って戦って手組んでるって?笑わせんな!お前は本当に選ばれたんだよ!
お前だけじゃねぇ、レプスも、パーボも、デルフィナスも…な!」
「も…。」
「せ、星羅さん…気にしないであげて下さい…。」
アルカスの言葉に反応したデルフィナスをロタが慰める。
「でも宇宙船が壊れちゃったから間違って…。」
「そうじゃねぇ!確かにコンストレーション号は壊れた。でも、コンストレーション号はあくまで地球への移動手段!導いてくれたのは…お前らが付けてるそのスターウォッチなんだよ!!」
「スターウォッチが…?」
「スターウォッチは主を選ぶ。だからお前は…みのりはちゃんと選ばれたんだよ!
偶然なんかじゃなく、スターウォッチがお前を選んだんだ!」
「…でも、そうすると私は選ばれてない事になるのかしら。」
デルフィナスが口を開く。
「どういう意味だ?」
「私はロタから半ば無理矢理、スターウォッチを渡すように強要した。結局不完全な変身で家に帰った後投げつけてしまったし…それで誤作動を起こしたなら私は本来プリキュアではない事になるわね。」
「お、お前スターウォッチを投げつけたのかよ…。」
「あの時の星羅さん怖かったです……!」
アルカスは何て事を…とでも言うように星羅さんを見つめ、ロタ君はその時の事を思い出してブルブルと震えていた。
「ま、まぁ最初の変身は少なくともまだお前を選んでいない状態だったんだな。でも次は違った。星座の力を受けて変身したって事は結局お前も選ばれたんだ。自分のスターウォッチにな。」
「不思議ね…人工知能でも入ってるのかしら。」
デルフィナスはそう言って自分の付けているスターウォッチを眺める。
「まぁ…とりあえずだな…俺達が出会ったのは偶然じゃない。何かによって導かれてるんだ。きっとな。」
「アルサ…ううん、みのり。」
レプスが私に声をかける。
「みのりが小さい頃いつか私にお星様を取ってきてくれるって言った事、覚えてるよ。
私は絶対に無理だって思ったけど…今は信じてる。」
「結姫…。」
「みのりは1人じゃない。私も春菜さんも星羅さんも…妖精のみんなもいる。だから、頑張ろう?みのり…。」
「…そうだよね…。私達がここで諦めちゃ…ダメだよね。」
私は結姫の言葉で何だか力が湧いてくる気がした。
「私だって不安なのよ。たかだか高校生が集まって地球を守るとか敵と戦うとか。」
「パーボ…私も同意ね。正直、こんな現実離れした事今でも信じられないし…。でもこれは現実。もう引くに引けないしね。あなたも同じよ、アルサ。私達はもう後戻りは出来ない。何があってももう前を向いて進むしかないの。結果がどうなるかは…分からないけど。」
「デルフィナス…。」
「私も不安ですよ!アルサを守りたい一身でプリキュアに変身しちゃったけど私みたいなのが戦ってていいのかなって。でも、今はみんながいるから、私は前を向いて戦える、こんな状況でも明るくいられるのはみんなの…そしてアルサのお陰なんだよ!」
「レプス…。」
みんな…みんな不安だったんだ。
私だけじゃなかった。そうだよね、私達は前を向かなきゃ…だって今こうして戦えるのは私達しかいないんだから!
向いてる向いてない…そんなの関係なく動けばいいんだ…!
私が守りたいもののために!
「みんな…ありがとう。私は…もう大丈夫!最初の気持ち、忘れてた。たまたまでも選ばれてても何でもいいんだ。大事なのは私自身んの気持ち。私は…この流星町を守りたい。地球をちゃんと守れるかは分からない…敵を倒せるのかも分からない…でも、私がやれる事はやらなきゃ…そうだよね!」
『うん!』