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スターサインプリキュア☆

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「…。」
「星羅、何か思いついたの?」
私の様子を見て春菜が声をかける。
「国王なら…分かるんじゃない?」
「え?」
「アルカスのお父様よ。」
「おやじぃ?」
「確かに!私、連絡取ってみます!」
みのりがスターウォッチを開いて操作を始める。
その様子を沙織はじっと見つめていた。
「…あ!通じた!メラクさん!」
『おぉ、みのりさんではないですか。どうかしましたか?』
「それが、お尋ねしたい事があって…。」
『私で分かる事でしたら何でもお答えしますぞ。』
みのりはスターウォッチを腕から外し、レオに近づける。
『…!!!ネーブの息子ではないか!?名は確か…』
「レオ、ですか?」
沙織がスターウォッチを覗き込んで答える。
『そうだ、レオ君だ。あなたはパートナーのプリキュアですかな?』
「いいえ、違います。」
『え?』
「でも半年ほど前から一緒に暮らしています。」
『ふ…ふむ…状況は掴めませんが…とりあえず星の力が弱っておるな。アルカス、そこにおるか?』
「おう。」
『スタージュエルを持ってくるのだ。』
「これでいいか?」
アルカスがジュエルボックスを持ってくる。
『ああ、箱を開けてスタージュエルをレオ君に近づけてあげなさい。』
アルカスが箱を開けるとスタージュエルが20個ほど入っていた。
77個にはまだまだ遠そうだ。
スタージュエルというのはダイヤやルビーのように根っからの宝石ではなく小さな香水瓶のようなもので中には聖水ならぬ「星水」という特殊な液体が入っていると聞いた。
私たち人間が使っても効果があるようで現にこの間傷ついたアルサを癒していた。
アルカスがジュエルボックスを近づけると紫色のジュエルが光って反応を示した。
「な、何か光ってんぞ!」
『そのスタージュエルをレオ君の近くに置いてあげなさい。そうすればきっと元に戻るはずだ。』
「分かった。」
アルカスは光る紫のジュエルだけを手に取ってレオに近づける。
ピカー―――!
『!!!!』
眩い光が辺りを包む――…
そして真っ先に声を出したのは…沙織だった。
「レオ!!!」
光が消えてそっと目を開けると籠から起き上がった白鳥が見えた。
頭の上の毛が少しくるっとカールしていて先ほど見た姿とは似ても似つかない、とても凛々しい姿だった。