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スターサインプリキュア☆

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それから私は冷蔵庫から他のゼリーやプリンを取り出し、お皿に移していく。
「はい、あなた達も食べなさい。」
「わぁぁぁ!星羅さん、ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
「ありがと、星羅。」
「どういたしまして。」
「おーい俺達には何かねぇのかよー!」
アルカスが私の顔をじろーっと下から睨みつける。
「そういえばそうね…冷たい物、氷って食べれるかしら?」
「氷かよー…味もなんもねぇじゃん…。」
「ふふ…まぁ見てなさい。」
「??」
私は深めのボウルを取り出して作った氷をアイスピックで少し砕いてからザーッと入れてアルカス達の目の前に置いた。
「…これは!?」
「ジュースで作った氷よ。食べてみて。ま、味は保証するわ。」
「うぉぉぉ!いただきまーす!」
すると目をパッチリ開いてんんんー!と声を出す。
「うんめー!!」
「ヘルシーだし何かと使えるから常に作ってあるの。」
「さすがはコックの娘ね〜。」
春菜がゼリーを食べながらそう言う。
「食べる以外に何かに使うんですか?」
結姫がそう尋ねてきたので私は頷いた。
「炭酸水に入れるとフルーツソーダのようになって美味しいわよ。」
「なるほど…!今度やってみようかな。」
「そうね、簡単だしオススメよ。」
「星羅さん…私も食べてみて…」
「一口だけよ。」
「わーい!!」
みのりは本当に手が焼ける子だわ…。
「お前ゼリー食ってんじゃんか!」
「星羅さんに許可もらったもーん。」
「んじゃこれな。」
「小さすぎる!!!」
「あ、おい!それはでかすぎだろ!返せ!」
「やーだー♪」
似た者同士のパートナーだこと…。
「皆さん仲が良いんですね。」
私達の様子を見て沙織がそう呟いた。
「沙織だってもう私達の仲間だよ!」
「…相武さんでしたっけ。」
「みのりでいいよ!」
「私は仲間とか友達とか好きじゃないんです。人と関わるってしんどい事ばっかり。
出会って数時間で仲間…ですか。変わった方ですね。」
「沙織…。」
みのりは少し呆然としている。
「蒲生さん、お手洗いをお借りしてもいいですか?」
「ええ、あっちよ。」
「では失礼します。」
そう言って沙織はその場を離れた。
「私また…やっちゃったのかな…。」みのりはそう言ってうなだれる。
「みのりは悪くないよ!そこがみのりの良さじゃない!」
「そうよ。星羅を仲間にした時だってそうだった。ね、星羅?」
「…私はあなたのようなお節介で図々しくて頭も使わずに突っ込んでいく子は嫌いよ。」
「そ、そんなぁ…」
「星羅!」
「でも」
『???』
「そのお節介で図々しくて頭も使わずに突っ込んでいくところがあなたの唯一の良さなんじゃないかしら。私はそんなあなたに外の世界に…新しい世界に引っ張り出してもらった。
決して私が望んだわけじゃないけれど、新しい世界は私が思っていたほど嫌な世界ではなかった。
彼女も何か理由があるはずよ。」
「ああ、悪く思わないであげて欲しい。沙織の事…。」
「レオ君…。」
「彼女は小さい頃から引っ越しが多くてあんまり友達がいなかったみたいなんだ。
ご両親も仕事で忙しくてね。それでいつしか1人でいる事が当たり前になっていたみたいでね。」
「そう…なんだ。」
「彼女の気持ち、私は分かるわ。」
私は少し前の自分を思い出していた。
私もずっと1人だった。でもそれ以上の事を望む事もなかった。
「結果はともかく誰かを外に引っ張り出すのはあなたの得意分野なんじゃないの?」
私はみのりに視線を送る。
「…星羅さん…やっぱり大好きです!!」
そう言ってみのりが抱き付いてくる。
「ちょっ……!!やめなさい!」
「やめませーん!」
「じゃあ私も便乗♪」
「私もー!」
そう言って結姫と春菜までくっついてくる。
「あなたたちっ!!」