二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

スターサインプリキュア☆

INDEX|213ページ/241ページ|

次のページ前のページ
 

「……。」
扉の向こうで楽しそうにはしゃぐ声が聞こえる。
永遠なんてものはない。
仲間だって絆だって友達だっていつかは全て無くなってしまうのに。
そんな消えてしまうものに感情を左右されたくない。だって、時間の無駄じゃない。
血の繋がった家族ですら寄り添い合う事なんて出来ないのに…。
でも…何故か私もあの中に…あの子達の輪の中に入りたいと思ってしまう私がいる。
出会って数時間なのに…昔から知り合いだったような感じがする。
人と関わる事なんて好きじゃないのにあの子達といた数時間は嫌じゃなかった。
どうして……?
ガチャッ。
『!!!』
急に扉が開き、私は相武さんと鉢合わせになった。
「さ、紗織!大丈夫?遅いから…気分でも悪いのかなって…。」
「Jet lag…あ、えっと…ただの時差ボケよ。」
私はそう言って相武さんの横を通って蒲生さんに声をかける。
「あの、私が泊まるお部屋はどこですか?」
「私の部屋を使いなさい。」
「え…?」
「私は今日はここに布団を敷いて寝るから。」
「そこまでして頂かなくても。私がここに寝ます。」
「いいのよ、どうせ明日帰るんでしょ?時差もあるし、ゆっくり休むといいわ。」
「…そうですね。ありがとうございます。」
「沙織…本当に帰っちゃうの…?沙織は5人目のプリキュアなんだよ!私達の仲間なんだよ!」
相武さんは私にそう声をかける。
「私…厄介な事に巻き込まれるのって嫌なの。戦いだって興味ないし。さっきも言ったけど仲間なんて私はいらないから…。」
「沙織…!」
「さ、今日はもうあなた達は帰りなさい。」
「星羅さん…」
「帰ろ、みのり。」
「私もおいとまするわ。」
そう言って彼女達は荷物をまとめ始める。
私はその様子をチラッと見てから蒲生さんに案内された彼女の自室にレオと入った。
少しして声が聞こえたが私は何も答えなかった。
「何だか疲れた…」そう言って私はベッドに倒れ込んだ。