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スターサインプリキュア☆

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沙織は流星ヶ丘で色んな事を考えながら歩いていた。
「…。」
レオは今まで私にあんなに強く意見する事は無かったのに…。

「キミは本当は友達が欲しいって仲間が欲しいってそう思ってる。」

レオの言葉が私の脳裏を過ぎる。
私はスーツケースと鞄を持って街中を歩いていた。
昨日と変わらない荷物。
ただ1つ違うのは…レオがいない事。
昨日の彼女達は…確かに楽しそうだった。私もあんな風に笑えたらって思った。
でも…どうせそんな時間はすぐに消え去ってしまう。仲良くなったってそのうちすぐに別れてしまう。
今までずっとそうだった。仲良くなった、馴染んだって思ったら引っ越しをして…どうせ別れてしまうなら最初から関わらない方が楽だ。1人でいる方がいい。いつの間にかそう思うようになっていた。

初めてレオと会った時…彼は怪我をしていた。
「大した怪我じゃなさそうね…変わった鳥さん。白鳥みたいに真っ白だけど大きさが違うものね…何ていう種類の鳥なのかしら…。」
「ありがとう。優しいんだね、キミ。」
「え…しゃ、喋っ…た?」
「直感だけど、キミにはボクのパートナーになる素質がありそうだ。もし良ければボクをキミの家に住まわせてくれないか?」

どこかの世界の物語のような話。けれど、すんなりと受け入れていた自分がいた。
普通はどこから来たかも分からない人や動物をはいどうぞとすぐに受け入れてくれるところはほとんどないと思う。
人は何か裏があるかもしれないし、動物は何か病気を持っているかもしれない。
けど…そんな事考えもしなかった。ごく自然に、まるでずっと前に会っていたかのように私達は普通に生活をしていた。
友達だとも仲間だとも思う事は無かったけど自然な付き合い方だったと思う。

「沙織だってもう私達の仲間だよ!」
相武さんの言葉が思い出される。
彼女は…どういうつもりで私にあんなことを言ったんだろう。私みたいに何も考えてなかった?
でも、「仲間」なんて言葉……何も考えずにスラスラ言えるものなんかじゃ…ないよね。
「You’ll never find a rainbow if you’re looking down(下を向いていたら、虹を見つける事はできない)…か。」
私は上を向いて空を見上げる。けれど、曇っていて青空を見る事は出来ない。
「あなたも私に何か答えを求めていると言うの…?」
「お、かわええねーちゃん発見や。」
「…!!!」


「胸騒ぎがする…沙織…!」
ボクは何かの気配を感じてハッと目を覚ます。
「スタージュエルよ、ボク達に星々の神様のご加護を。」
ボクはそう言って扉を開けて星羅さんの部屋を出て、ベランダの窓から飛び立った。